...最初にロッグウッドとラタニア根をブランディで振り出し...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...四谷の荒木町を振り出しに...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...それが半布(ハンケチ)を振り出した...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...二十年間も食事を薄くするにただこの魔力ある植物の振り出しをもってした...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...振り出しに戻って...
高見順 「いやな感じ」
...ロイド・ジョウジの一家族は土曜日のキャンヌのレディ・ブウトの晩餐会を振り出しに...
谷譲次 「踊る地平線」
...ところが昨夜ペテルブルグスカヤ區を振り出しにぶらぶら歩きっているうちに...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...僕はあの女(ひと)にあてて十萬ルーブルの手形を振り出して置く...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...仁丹を彼等の掌へ振り出して見せてやつた...
長谷川時雨 「北京の生活」
...角筈(つのはず)を振り出しに朝の泥んこ道を...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」お由さんはハルピンのホテルの地下室で生れたのを振り出しに...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...「私は〈橋亭〉旅館の馬小屋下女から振り出したんですわ」「そんなしなやかな手で」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...角型(つのがた)の煙草入れからタコだらけの拳の上へ嗅ぎ煙草を振り出しているところへ...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...此処を振り出しにした...
古川緑波 「神戸」
...今夜の小助六の振り出しの寄席は八時がらみで...
正岡容 「寄席」
...それがつまり東京を振り出しにして横浜までの旅費さえあれば...
室生犀星 「幻影の都市」
...熊野(くまの)を振り出しに伊勢や熱田(あつた)のあたりへ移って来て...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ルルは片手を久慈の肩に廻し自分も振り出した賽の目を見て...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??