...最初にロッグウッドとラタニア根をブランディで振り出し...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...すなわち一八一六年の生石灰の研究を振り出しに...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...それが半布(ハンケチ)を振り出した...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...また振り出しに戻ってしまった...
高見順 「いやな感じ」
...伯爵振り出しの不名誉極まる不渡り手形さえ何枚か市中に流れ出しており...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...この振り出し薬の香をかぐと昔の郷里の家の長火鉢(ながひばち)の引き出しが忽然(こつぜん)として記憶の水準面に出現する...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...僕はあの女(ひと)にあてて十萬ルーブルの手形を振り出して置く...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...八」「どうしました親分」「それが本当なら俺は振り出しからやり直しだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もとの振り出しへ戻る外はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近所の町を振り出しに...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...二度振り出したサイの目は...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...今夜の小助六の振り出しの寄席は八時がらみで...
正岡容 「寄席」
...言わば振り出しの分際(ぶんざい)が違っていた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この下宿を振り出しにぼくの放浪生活ははじまったのであった...
山之口貘 「私の青年時代」
...俺だって十四の年に女郎買いに行ったのが振り出しで...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...ルルは片手を久慈の肩に廻し自分も振り出した賽の目を見て...
横光利一 「旅愁」
...大田原の城下などを振り出しに奥州路から中仙道へ折れ...
吉川英治 「剣難女難」
...知人の政府委員はメイ・フレデリックの美顔術によってマルクス学の国家理論さえ見下す約束手形を振り出した...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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