...四谷の荒木町を振り出しに...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...遊説演説の振り出しは隣村大島村であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...振り出しに戻って...
高見順 「いやな感じ」
...十一風邪(かぜ)をひいて軽い咳(せき)が止まらないようなとき昔流の振り出し薬を飲むと存外よくきく事がある...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...僕はあの女(ひと)にあてて十萬ルーブルの手形を振り出して置く...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...もう一度振り出しに戻るんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八」「どうしました親分」「それが本当なら俺は振り出しからやり直しだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八」「どうしました親分」「それが本當なら俺は振り出しからやり直しだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを振り出しにして...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」お由さんはハルピンのホテルの地下室で生れたのを振り出しに...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...娘の振り出した為替手形の支払いをするために...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...また妻宛に彼が手形を振り出した場合は妻に自由裁量の権利が与えられたんです」「それぞれの妻にだって! 貴方は彼等の妻達のことまで話そうって言うんですか?」とポワレが指摘した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...二度振り出したサイの目は...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...藤沢を振り出しに...
正岡容 「寄席」
...言わば振り出しの分際(ぶんざい)が違っていた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それがつまり東京を振り出しにして横浜までの旅費さえあれば...
室生犀星 「幻影の都市」
...時には見習水夫の帽子のなかで番號を振り出したりするんだ...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...大田原の城下などを振り出しに奥州路から中仙道へ折れ...
吉川英治 「剣難女難」
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