...勢いよく天井を振り仰ぐ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...その声の主を振り仰ぐと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...われわれを振り仰ぐに違いない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...振り仰ぐとツイ頭の上...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...懐かしそうに押し並んで余吾之介の顔を振り仰ぐのでした...
野村胡堂 「十字架観音」
...振り仰ぐと、抱き上げた方の半蔵が、掛け守袋(まもり)一つの逞(たくま)しい裸体になり、白木綿の腹巻の後ろ帯に、木刀を叩き込んで腰を切ろうとしているところでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「物申し上ぐる型」に長(なんが)い顔を振り仰ぐのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな事はありません――どっちかというとよく眠る方です」お美乃の敢然と振り仰ぐ顔...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...玉枝と申しますが――」振り仰ぐと公卿眉(くげまゆ)が霞んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...怨(うら)めしさうに平次を振り仰ぐのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泣き笑ひにクシヤ/\になつた顏を振り仰ぐのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...振り仰ぐと、鉄格子で堅めた大窓の上の、空気抜の小窓が半分開いて、この硝子(ガラス)へチョークで、判官三郎と麗々しく四文字、ここから入りましたと言わぬばかりに認(したた)めてあります...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...宥恕(ゆるし)を乞うような哀れな眼つきで院長の顔を振り仰ぐと...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...後ろを振り仰ぐと...
牧野信一 「南風譜」
...――振り仰ぐと、百合子は恰度仁王像の肩から灯りと一処に覗き出てゐた...
牧野信一 「南風譜」
...何気なく振り仰ぐと...
吉川英治 「剣難女難」
...その声に振り仰ぐと...
吉川英治 「三国志」
...はっとして振り仰ぐと...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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