...掴まれている手首を振り放した...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...Oを殺した責任の幾分は君にあるんだから」といつたやうな交渉の仕振りなので...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...後を振り顧(かえ)って見ると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...さかんに振りまわす...
谷譲次 「踊る地平線」
...いいかげんにしたらいいだろう」「何が何だと……」諸肌脱(もろはだぬ)ぎで壺振りをやっていたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しとがめる調子で美しい顔を振り返りました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...あの鉈(なた)を振り廻してあれだけの虐(むご)たらしい殺しやうをするのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ブルース卿が今晩の出来事を全部振り返った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...あの芝居振り――はちよつと尊敬出来るやうだわ...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...振り返つて見ると妻とメイ子が切りに腕を振つてゐた...
牧野信一 「酒盗人」
...振り返つて蜜柑の樹蔭に隠れてゐると...
牧野信一 「籔のほとり」
...そなたと袖振り合う女子(おなご)という女子は...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...近年神道を興すとて瑣末な柏手(かしわで)の打ち様や歩き振りを神職養成と称して教えこみ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...ジョバンニが見てゐる間その人はしきりに赤い旗をふってゐましたが俄かに赤旗をおろしてうしろにかくすやうにし青い旗を高く高くあげてまるでオーケストラの指揮者のやうに烈しく振りました...
宮沢賢治 「〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕」
...半年振りで会うお久美さんの体の中には先にもまして熟れたリンゴの様な薫りが籠って居る様で...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...矢代の手をぐいと振り放した...
横光利一 「旅愁」
...何人か振り返つて自分を見でもすると...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...内蔵助が一室から振り向いて云った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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