...教授夫妻はいつまでも寒い甲板に立って帽を振りハンケチを振られるのが望まれたのでした...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...そのころころ表情の変わる顔がさっと曇り、首が振られる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...王子はただ悲しそうに頭を振られるのみでした...
豊島与志雄 「お月様の唄」
...ひとたばのぼろ布を顔の前で打ち振られるような気がする...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...かくの如く浜町のあそびは芸者買の半分にも足らざるほどにしてしかも振られるといふ事なければ流行(はや)ること夥(おびただ)しく...
永井荷風 「桑中喜語」
...もとより目立つ役を振られる身分ではなかったが...
長谷川伸 「幽霊を見る人を見る」
...洒落(しやら)くさい事を言つてゐらあそうすればお前はきつと振られるよ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...せめて知合ひの茶屋の行衛(ゆくゑ)を往来の人を捉へて訊ねて見ると空しく言下に首を振られる...
牧野信一 「鱗雲」
...女に振られる悪侍やお殿様が「えゝツ...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...魂が天に飛ぶ!」忽ち村長は斯様な花々しい賛同の叫びと宙に振られる拳の旗に包囲されました...
牧野信一 「馬上の春」
...どういふわけで僕がさういふ役を振られるのか...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...振られるには振られたけど...
三好十郎 「肌の匂い」
...女に振られるといふことはその瞬間から女が二倍の縹緻を發展してくるものだからであつた...
室生犀星 「はるあはれ」
...炎天に振られる旗の数が街から街へ急激に増して来た...
横光利一 「旅愁」
...その芸はできない」手を振られると...
吉川英治 「新書太閤記」
...女にゃ振られるし博奕(ばくち)にはすッからかん...
吉川英治 「新・水滸伝」
...首を振られるばかりであった...
吉川英治 「親鸞」
...大きく振られると...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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