...昔から挫折した覚えのない意力の誇りが満足しなかつた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...少しは鋒(ほこさき)を挫かれたのか...
芥川龍之介 「竜」
...私の勇氣を挫いた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...身も挫けよとばかり衝當る勢の...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...折角の探偵事件がここで挫折する...
海野十三 「暗号数字」
...すでにこれまでにたびたび停滞頓挫...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...これで造庵がまた頓挫した...
種田山頭火 「行乞記」
...捻挫した素振りを見せた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...突然気が挫けたように...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...足を挫(くじ)きますぜ」四それから平次は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伜が死んで氣が挫(くじ)けて居るところへ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎の出鼻を挫(くじ)いてしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とめの右眼上の挫傷と同形同大の輪廓に沿って血痕が附着している板石を発見しました...
久生十蘭 「魔都」
...それはその所期する目的そのものを挫折せしめるべきものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...すなわちその謀を用いて三海皆臣属しければ王馬に乗りて遊び行く路上馬が足を折り挫(くじ)いた...
南方熊楠 「十二支考」
...渡辺金兵衛はちょっと答弁のでばなを挫(くじ)かれたようであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...こいつは出鼻を挫(くじ)かれたかな」主馬はさらに三杯...
山本周五郎 「山彦乙女」
...今春の議会に海軍拡張案を提出した政府が頻(しきり)に日本を例に引いて反対党の気勢を挫(くじ)いたのは目覚(めざま)しい現象であつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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