...時に絲川老人の宿つた夜は恰も樹木挫折れ...
泉鏡花 「遺稿」
...直(ただち)に気(き)は挫(くじ)けて落胆(らくたん)に沈(しず)んでしまった……意気地(いくじ)が無(な)い……人間(にんげん)は意気地(いくじ)が無(な)いものです...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...自分の気持を頓挫(しくじ)ると...
徳田秋声 「黴」
...例えば強きを挫き弱きを助けるとか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その思いに心を挫(ひし)がれていたのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...打挫(うちくじ)かれたように...
直木三十五 「南国太平記」
...失敗と挫折と窮迫との最終の報酬なる怠惰と無責任との楽境(らくきやう)もある...
永井荷風 「路地」
...それは挫屈(buckling)の説である...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...即ち挫屈の為に凍上が起るという考えである...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...足を挫(くじ)いた女房のお久や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...萬兵衞は直ぐ違つた錠を持出して此方の思惑を挫(くじ)くだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...弥八 手前をここで叩ッ挫くからそう思え...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...挫(くじ)けてはいかんよ」と呟いた...
原民喜 「死のなかの風景」
...神がニムロデ*の不遜をこらし・自分のピラミッドを建てようという彼の虚栄の計画を挫折させ・た時の...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...抑(そも/\)亦修養の工夫(くふう)一簀(いつき)に欠かれて半途にして進歩を中挫せしか...
山路愛山 「明治文学史」
...両腕の円のうちから隙もあらばただ一挫(ひとひし)ぎにとにじり寄った...
吉川英治 「剣難女難」
...逃げる途中で左の足首を挫(くじ)いてしまい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一頓挫(とんざ)のかたちになってしまっている...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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