...私の勇氣を挫いた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...こン唐人打挫(ぶっくじ)いておやんなせえ...
泉鏡花 「婦系図」
...どんな努力で遂げられたかと云ふ事実に対しても彼女の力強い自信を打ち挫かれる事であつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...この一頓挫で文太郎の心は稍靜まつたのであらうかそれとも疲勞を極めたのであらうか暫く靜平な状態を續けて眠りに落ちたやうであつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...転ぶ拍子に何処ぞ挫(くじ)いたのでしょう...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...一敗して最初の勇気が挫けた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...失敗と挫折と窮迫との最終の報酬なる怠惰と無責任との楽境(らくきやう)もある...
永井荷風 「路地」
...一座の者の荒胆(あらぎも)を挫(ひし)いで興がるために...
中里介山 「大菩薩峠」
...虚栄心を挫(くじ)くのは修養上一種の方便かも知れぬが...
夏目漱石 「草枕」
...その他全身に挫傷及皮下出血多く...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...足首のねん挫(ざ)だよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...思はずこの計画に一頓挫を来してしまつたのです...
牧野信一 「山彦の街」
...精一杯がそこで挫折しているその姿でうつものがあった...
「おもかげ」
...むしろ挫折をさそい易いマイナスの条件でもあることは常識である...
三好十郎 「恐怖の季節」
...いきごんでいた気持もどうやら挫(くじ)けかかって来た...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...政子へ誡(おし)える気も挫(くじ)けたように...
吉川英治 「源頼朝」
...敵の荒胆(あらぎも)を挫(ひし)ぐという――この行き方が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...先ず第一には彼が庭で足を挫き...
和辻哲郎 「鎖国」
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