...一敗乃(すなわ)ち挫折する...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...誰にでも話せるはずだと思いますがね」「私の胸に何にもありゃしないわ」単純なこの一言(いちごん)は急に津田の機鋒(きほう)を挫(くじ)いた...
夏目漱石 「明暗」
...充分突込んで行くべきところに頓挫(とんざ)ができます...
夏目漱石 「門」
...此上當つて見ようと言ふ氣も挫(くじ)けてしまひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...巧みに六弥の鋭鋒を挫(くじ)いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...阿魔から先へ叩ッ挫け...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...忠太郎 (感情を挫(くじ)かれて)ご免なさい...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...だが結局この企ても、その年が暮れる前に、いろいろの故障が続出して、挫折に終った...
服部之総 「志士と経済」
...恐れを知らぬ征服者に挫折の文字はない...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...自分のほうは筏材に挾まれて足を挫いていた...
久生十蘭 「海難記」
...不義の爲めにぺしやんこに挫(くじ)かれたりしないで濟むの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...娘は擦過創及挫傷の為めに甚しく変形しゐたり...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...足首のねん挫(ざ)だよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...翼の関節を挫いたに相違ない――とわたしは憐れむで...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...何者と雖(いえど)も余を挫くことは出来ない...
山本周五郎 「青べか日記」
...親方の死骸を見ると妙に勇気が挫(くじ)けてしまった...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...その挫(くじ)けた気持に信念を取り戻したがよい」権之助は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...再び繰り返そうという無法な欲望を頓挫させることにもなるのだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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