...大方足でも挫いたのでございませう...
芥川龍之介 「地獄變」
...もう荒胆(あらぎも)を挫(ひし)がれたのでしょう...
芥川龍之介 「魔術」
...従って背骨を挫折したりすることがない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...海軍の無能によってナポレオンの計画は実行一歩手前に於て頓挫し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...その思いに心を挫(ひし)がれていたのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...充分に成果を見るに到らぬ以前に一頓挫(とんざ)をきたし...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...敵を挫(くじ)く策略が生れて参るかも知れぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...急に勇気が挫(くじ)ける風に見えた...
夏目漱石 「門」
...お勇はさすがに気が挫(くじ)けます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すつかり氣が挫(くじ)けたものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女房は足を挫(くじ)いただけで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...清子の勢いこんだ覚悟は挫(くじ)けてしまった...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...弥八 手前をここで叩ッ挫くからそう思え...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...また大阪に取つても前古未曾有(みぞう)の盛運に向はんとするのをこれぎりで挫折してしまふのは惜しい事ではあるまいか...
正岡子規 「病牀六尺」
...士族の反抗がないでもなかったが西南役で全く挫けてしまったように...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...気持がみじめに挫(くじ)けるのを感じた...
山本周五郎 「花も刀も」
...こいつは出鼻を挫(くじ)かれたかな」主馬はさらに三杯...
山本周五郎 「山彦乙女」
...すこし胆(きも)を挫(ひし)がれた...
吉川英治 「新書太閤記」
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