...不景気風に吹きまくられて湯の都の発達もちょっと小頓挫の形にある...
高浜虚子 「別府温泉」
...そこでせつかくの場面が一頓挫してむしろ喜劇になつてしまつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...それが感覚の力に任せて解答を求める人々を挫かせているものでもあってもね...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...私は気が挫けてしまいました...
豊島与志雄 「子を奪う」
...敵を挫(くじ)く策略が生れて参るかも知れぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...俺の腕を挫いたんだ...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...さすがに死ぬ氣を挫(くじ)かれて淋しくなつたものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分のほうは筏材に挾まれて足を挫いていた...
久生十蘭 「海難記」
...もしこじれたならばそのときはどうなるか? 計画の挫折だけではなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...」努めて白々しく呟いたが彼は一寸気が挫けた...
牧野信一 「スプリングコート」
...右の様に挫折した事は...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...その自由都市国家フィレンツェの人民の繁栄及び近代的進歩の挫折の過程と...
宮本百合子 「現代の心をこめて」
...此(これ)は成るに垂(なん/\)として挫(くじ)けた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...高雄は挫(くじ)けそうになる自分に鞭を当てる気持で...
山本周五郎 「つばくろ」
...今ゆかぬと気が挫(くじ)ける...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...こっちで先に出鼻をくじいてやったのだ』『アア……』石に挫(ひし)がれた白い花のように...
吉川英治 「篝火の女」
...桔梗河原でこっちの春日重蔵様の足を打(ぶ)ッ挫(くじ)いた...
吉川英治 「剣難女難」
...汝のために手足を挫(くじ)かれた怪我(けが)人が...
吉川英治 「新・水滸伝」
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