...足を挫(くじ)かれたりして...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...折角の探偵事件がここで挫折する...
海野十三 「暗号数字」
...自由民権運動の挫折(ざせつ)から...
高見順 「いやな感じ」
...第一技術の進歩を挫(くじ)き...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...勇吉の勇気も幾度か挫けた...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...その思いに心を挫(ひし)がれていたのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...凡てのものを打ち叩き折り挫ぐ...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...ぎつと抱(だ)いてるんだぞ」醫者(いしや)は足(あし)を怪我人(けがにん)の腹部(ふくぶ)に當(あ)てゝ兩手(りやうて)に挫折(ざせつ)した手(て)を持(も)つて曳(ひ)かうとした...
長塚節 「土」
...此上當つて見ようと言ふ氣も挫(くじ)けてしまひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...巧みに六弥の鋭鋒を挫(くじ)いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...威勢を示して相手を挫(くじ)くために...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分のほうは筏材に挾まれて足を挫いていた...
久生十蘭 「海難記」
...挫(くじ)けていつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...此處にて挫けなば今迄の苦勞は春の陽炎と消え去らん...
正岡子規 「花枕」
...避けがたい事情で一家の主・良人・父を喪った母と子とがそのめぐり合わせに挫かれず...
宮本百合子 「いい家庭の又の姿」
...足を踏み挫きまして休んでおりますようなことで……先生様もお気の毒で御座います……ヘイヘイ……ヘイ……どうぞ御ゆるりと……」禿頭(はげあたま)の小使は冷めた方の茶瓶を提(さ)げて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何かに打ち挫(ひし)がれたようなものを背におぼえながら――「まだ...
吉川英治 「大岡越前」
...一頓挫を来たしたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??