...こいつで上から挟みつけて...
海野十三 「空襲警報」
...その板挟みになって苦しみ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...取次の者が板挟みになって困ることは始終である...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...総(す)べてそう云う発音の仕方で話の中へ英語を挟みます...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...矢張板挟みの苦衷(くちゅう)を訴えて婉曲(えんきょく)に拒否する風を装ったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...お辰さんは毎日泣いていましたよ」「お前とお辰は幼馴染というわけだな」ガラッ八も妙に和やかな口を挟みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お篠さんに見付けられたように仕組みました」「お嬢さんはどこへいらっしったんだ」右内は我慢がなり兼ねて口を挟みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こうやって彼は定期的なわずかな休息期間を挟みながら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...本箱だの、机だの、ガラス戸の箱へ入(いれ)た大きな人形だの、袋入りの琴だの、写真挟みだの、何だの角(か)だの体裁よく列(なら)べてあって、留守の中(うち)は整然(きちん)と片附いているけれど、帰って来ると、書物を出放(だしばな)しにしたり、毛糸の球を転がしたりして引散(ひっちら)かす...
二葉亭四迷 「平凡」
...バイオリンをあごに挟み...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...蕎麦とうどんの挟み分け方も難かしければ...
正岡容 「小説 圓朝」
...左にその腰を挟み右にその舌を抜く...
南方熊楠 「十二支考」
...介が動物を挟み困(くる)しめた記事は例の『戦国策』の鷸蚌(いつぼう)の故事もっとも顕われ...
南方熊楠 「十二支考」
...このマイナイスソースへ野菜を和えてパンへ挟みますがこれは上等のサンドイッチです...
村井弦斎 「食道楽」
...まったく偶然に挟みうちに会わされたんだからな...
横光利一 「旅愁」
...そこにあった大きな鉄の炭挟みの先へ挟んで火をつけた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...槍の挟み箱のという仰々しいことはごくお嫌いな先生...
吉川英治 「剣難女難」
...鼻紙挟みを取り出した...
吉川英治 「新・水滸伝」
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