...一日口按排(あんばい)が惡う御座いましてね...
石川啄木 「鳥影」
...あすはいい按排に双十節でないから...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...なんでもアメリカの森の中でジヤグアルが物を覗(ねら)つてゐるのはこんな按排だらうと...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「尼」
...李克用は筵席(えんせき)を按排(あんばい)して親友や知人を招いていた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...李克用は筵席(えんせき)を按排(あんばい)して親友や知人を招いていた...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...其解紛按排頗る迅速なり此點より言へば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...甲乙丙丁数人の性格を取捨按排(しゅしゃあんばい)してここに特別の人物を作出(つくりだ)す事あり...
永井荷風 「小説作法」
...それを無理なく按排(あんばい)し順序をつけて考えを進めて行くというのが...
中谷宇吉郎 「科学と文化」
...うまい按排(あんばい)につながれている...
夏目漱石 「草枕」
...髯(ひげ)の張り具合から耳の立ち按排(あんばい)...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...撓り按排(あんばい)が実に美的である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...政吉 ここまではいい按排(あんばい)に逃げ終せたが...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...この按排(あんばい)なら今までのように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...どうして我々のとくになるようにそれらを按排(あんばい)しないのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...作品全体が美しくなるように様々に按排配置しながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一そうよく消化の働きをするものだから」といった按排である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その「いやぁよう!」につれなさをも・ためらいをも・好意をも・按排(あんばい)することができれば十分なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幸福と歓喜との源(みなもと)である家政を好く按排(あんばい)する等の為に熟達した機敏を有(も)つて居る事も...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索