...店はお母さんがいい按排(あんばい)にする」「…………」老栓は倅(せがれ)が落著いて睡(ねむ)っているものと察し...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...こっちへ来ちゃいけないよ」と吩咐(いいつ)けながら竈の火を按排した...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...やがて表にいるだれかと話しているような按排(あんばい)でございました...
橘外男 「蒲団」
...(良い按排に)私が(それを見附けて...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...其解紛按排頗る迅速なり此點より言へば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...甲乙丙丁数人の性格を取捨按排(しゅしゃあんばい)してここに特別の人物を作出(つくりだ)す事あり...
永井荷風 「小説作法」
...カーライルの歿後は有志家の発起(ほっき)で彼の生前使用したる器物調度図書典籍を蒐(あつ)めてこれを各室に按排(あんばい)し好事(こうず)のものにはいつでも縦覧(じゅうらん)せしむる便宜(べんぎ)さえ謀(はか)られた...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...必ずしも時間的に材料を按排(あんばい)する必要はあるまい...
夏目漱石 「草枕」
...あっちをゆるめるとこっちが釣れると云う按排(あんばい)で...
夏目漱石 「坑夫」
...何か出て行ったような按排(あんばい)でしたから...
夏目漱石 「琴のそら音」
...撓り按排(あんばい)が実に美的である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...政吉 ここまではいい按排(あんばい)に逃げ終せたが...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...この按排(あんばい)では我々が本意を遂げるのは...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...こん度はそんな按排(あんばい)に願いたいですな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...この按排(あんばい)なら今までのように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...一そうよく消化の働きをするものだから」といった按排である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その「いやぁよう!」につれなさをも・ためらいをも・好意をも・按排(あんばい)することができれば十分なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこにどのくらい彼の選択・按排・修飾が加えられているかを考慮しなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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