...こっちへ来ちゃいけないよ」と吩咐(いいつ)けながら竈の火を按排した...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...其解紛按排頗る迅速なり此点より言へば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...おまけにどうかして忘れたところは勝手な想像でいい按排につづけてゆくことに妙を得てるのであつた...
中勘助 「銀の匙」
...先生は『神祇論』のような按排に...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...うまい按排(あんばい)につながれている...
夏目漱石 「草枕」
...そりゃ好い按排(あんばい)でした...
夏目漱石 「虞美人草」
...したがって雲の往来(ゆきき)や雨の降り按排(あんばい)も...
夏目漱石 「行人」
...あっちをゆるめるとこっちが釣れると云う按排(あんばい)で...
夏目漱石 「坑夫」
...何か出て行ったような按排(あんばい)でしたから...
夏目漱石 「琴のそら音」
...撓り按排(あんばい)が実に美的である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――でもいい按排(あんばい)でございました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...政吉 ここまではいい按排(あんばい)に逃げ終せたが...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...こう骨董羹(ごっちゃに)と云う按排に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...3145毎日毎日そんな按排(あんばい)でございましたの...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...この按排(あんばい)なら今までのように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...按排されているのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこにどのくらい彼の選択・按排・修飾が加えられているかを考慮しなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幸福と歓喜との源(みなもと)である家政を好く按排(あんばい)する等の為に熟達した機敏を有(も)つて居る事も...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??