...こっちへ来ちゃいけないよ」と吩咐(いいつ)けながら竈の火を按排した...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...あすはいい按排に双十節でないから...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...七斤はそろそろ頭を上げて溜息を吐き「天子様がおかくれになったそうだね」七斤ねえさんはしばらく呆れ返っていたが、急に何か思付き、「そりゃあ、いい按排だね...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...李克用は筵席(えんせき)を按排(あんばい)して親友や知人を招いていた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...其解紛按排頗る迅速なり此點より言へば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...藝術家の唯一の任務は民衆が無意識に創作したものを採り集めて此れを按排する事であると云つた話なぞを思ひ合せたなら...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...按排する力も無く...
中島敦 「かめれおん日記」
...材料を按排(あんばい)して記述の正確厳密を期する一人の技師に過ぎなかったのだが...
中島敦 「李陵」
...カーライルの歿後は有志家の発起(ほっき)で彼の生前使用したる器物調度図書典籍を蒐(あつ)めてこれを各室に按排(あんばい)し好事(こうず)のものにはいつでも縦覧(じゅうらん)せしむる便宜(べんぎ)さえ謀(はか)られた...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...うまい按排(あんばい)につながれている...
夏目漱石 「草枕」
...動かばこそと云ったような按排(あんばい)じゃないか...
夏目漱石 「虞美人草」
...あの按排(あんばい)では自殺の一日前でも...
夏目漱石 「坑夫」
...自分はどうしても落第しそうな按排(あんばい)である...
夏目漱石 「坑夫」
...その課目の数やその按排(あんばい)の順は皆文部省が制定するのだから各担任の教師は委託をうけたる学問をその時間の範囲内において出来得る限りの力を尽すべきが至当と云わねばならぬ...
夏目漱石 「作物の批評」
...家政の按排は主に側室お春さんの手裏にあつて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この按排(あんばい)では我々が本意を遂げるのは...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...こん度はそんな按排(あんばい)に願いたいですな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そこにどのくらい彼の選択・按排・修飾が加えられているかを考慮しなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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