...一日口按排(あんばい)が惡う御座いましてね...
石川啄木 「鳥影」
...やがて表にいるだれかと話しているような按排(あんばい)でございました...
橘外男 「蒲団」
...李克用は筵席(えんせき)を按排(あんばい)して親友や知人を招いていた...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...其解紛按排頗る迅速なり此点より言へば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...藝術家の唯一の任務は民衆が無意識に創作したものを採り集めて此れを按排する事であると云つた話なぞを思ひ合せたなら...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...按排する力も無く...
中島敦 「かめれおん日記」
...カーライルの歿後は有志家の発起(ほっき)で彼の生前使用したる器物調度図書典籍を蒐(あつ)めてこれを各室に按排(あんばい)し好事(こうず)のものにはいつでも縦覧(じゅうらん)せしむる便宜(べんぎ)さえ謀(はか)られた...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...そりゃ好い按排(あんばい)でした...
夏目漱石 「虞美人草」
...したがって雲の往来(ゆきき)や雨の降り按排(あんばい)も...
夏目漱石 「行人」
...あの按排(あんばい)では自殺の一日前でも...
夏目漱石 「坑夫」
...何か出て行ったような按排(あんばい)でしたから...
夏目漱石 「琴のそら音」
...善按排(いいあんばい)だ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...院の食卓を按排する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...こう骨董羹(ごっちゃに)と云う按排に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...この按排(あんばい)なら今までのように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...作品全体が美しくなるように様々に按排配置しながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一そうよく消化の働きをするものだから」といった按排である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幸福と歓喜との源(みなもと)である家政を好く按排(あんばい)する等の為に熟達した機敏を有(も)つて居る事も...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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