...こっちへ来ちゃいけないよ」と吩咐(いいつ)けながら竈の火を按排した...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...あすはいい按排に双十節でないから...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...なんでもアメリカの森の中でジヤグアルが物を覗(ねら)つてゐるのはこんな按排だらうと...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「尼」
...重さの按排が少し変っただけでも...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...囲うてあるような按排(あんべえ)で……時々通うて行く姿を...
橘外男 「仁王門」
...(良い按排に)私が(それを見附けて...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...其解紛按排頗る迅速なり此點より言へば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...なんでもちよいちよいかじつてる重宝な伯母さんはひとに鼓をうたせながら自分は太鼓を大革にしていい按排に拍子をあはせる...
中勘助 「銀の匙」
...おまけにどうかして忘れたところは勝手な想像でいい按排につづけてゆくことに妙を得てるのであつた...
中勘助 「銀の匙」
...按排する力も無く...
中島敦 「かめれおん日記」
...カーライルの歿後は有志家の発起(ほっき)で彼の生前使用したる器物調度図書典籍を蒐(あつ)めてこれを各室に按排(あんばい)し好事(こうず)のものにはいつでも縦覧(じゅうらん)せしむる便宜(べんぎ)さえ謀(はか)られた...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...しかもその九個が整然と同距離に按排(あんばい)されて...
夏目漱石 「草枕」
...あっちをゆるめるとこっちが釣れると云う按排(あんばい)で...
夏目漱石 「坑夫」
...何か出て行ったような按排(あんばい)でしたから...
夏目漱石 「琴のそら音」
...善按排(いいあんばい)だ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...出来る限り系統的に按排(あんばい)するように尽力している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...政吉 ここまではいい按排(あんばい)に逃げ終せたが...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...そこにどのくらい彼の選択・按排・修飾が加えられているかを考慮しなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??