...「いい按排に役所の方ではまだ問題が起らないから...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...七斤はそろそろ頭を上げて溜息を吐き「天子様がおかくれになったそうだね」七斤ねえさんはしばらく呆れ返っていたが、急に何か思付き、「そりゃあ、いい按排だね...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...やがて表にいるだれかと話しているような按排(あんばい)でございました...
橘外男 「蒲団」
...李克用は筵席(えんせき)を按排(あんばい)して親友や知人を招いていた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...其解紛按排頗る迅速なり此點より言へば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其解紛按排頗る迅速なり此点より言へば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...おまけにどうかして忘れたところは勝手な想像でいい按排につづけてゆくことに妙を得てるのであつた...
中勘助 「銀の匙」
...材料を按排(あんばい)して記述の正確厳密を期する一人の技師に過ぎなかったのだが...
中島敦 「李陵」
...そりゃ好い按排(あんばい)でした...
夏目漱石 「虞美人草」
...何か出て行ったような按排(あんばい)でしたから...
夏目漱石 「琴のそら音」
...――でもいい按排(あんばい)でございました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...政吉 ここまではいい按排(あんばい)に逃げ終せたが...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...院の食卓を按排する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...この按排(あんばい)では我々が本意を遂げるのは...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...こう骨董羹(ごっちゃに)と云う按排に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...この按排(あんばい)なら今までのように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...どうして我々のとくになるようにそれらを按排(あんばい)しないのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幸福と歓喜との源(みなもと)である家政を好く按排(あんばい)する等の為に熟達した機敏を有(も)つて居る事も...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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