...一日口按排(あんばい)が惡う御座いましてね...
石川啄木 「鳥影」
...こっちへ来ちゃいけないよ」と吩咐(いいつ)けながら竈の火を按排した...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...あすはいい按排に双十節でないから...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...書いてない事とを巧く按排(あんばい)して商売するので儲かつた金の一部分であつた...
薄田泣菫 「茶話」
...囲うてあるような按排(あんべえ)で……時々通うて行く姿を...
橘外男 「仁王門」
...(良い按排に)私が(それを見附けて...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...おまけにどうかして忘れたところは勝手な想像でいい按排につづけてゆくことに妙を得てるのであつた...
中勘助 「銀の匙」
...うまい按排(あんばい)につながれている...
夏目漱石 「草枕」
...したがって雲の往来(ゆきき)や雨の降り按排(あんばい)も...
夏目漱石 「行人」
...善按排(いいあんばい)だ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...髯(ひげ)の張り具合から耳の立ち按排(あんばい)...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...撓り按排(あんばい)が実に美的である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――でもいい按排(あんばい)でございました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...院の食卓を按排する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...家政の按排は主に側室お春さんの手裏にあつて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この按排(あんばい)なら今までのように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...作品全体が美しくなるように様々に按排配置しながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幸福と歓喜との源(みなもと)である家政を好く按排(あんばい)する等の為に熟達した機敏を有(も)つて居る事も...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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