...わずかに十指を屈するのほかに出ない...
芥川龍之介 「松江印象記」
...僅に指を屈するに過ぎず...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...しかし小学以上の教育は誠に指を屈するほどしかない...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...指を屈する強大国となったのである...
大隈重信 「平和事業の将来」
...指を屈するとこの八つの強大国がある...
大隈重信 「平和事業の将来」
...ノーリッジ号一万二千噸(トン)……ベッドフォード号九千六百噸……カウンテス・オブ・カーナヴォン号六千八百噸……バーロー号三千噸……エクゼター号七千六百噸……クィーン・オブ・サンダーランド号四千八百七十噸……指を屈するだに痛ましき犠牲の数々であった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...蚕室を有つ家は指を屈する程しか無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...やがては前にかがんだ痛ましいもののみ十指を屈するにすぎなくなることが見えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...指を屈すると実に二十有二年...
永井荷風 「放水路」
...下総(しもうさ)古河(こが)の城主土井大炊頭利位(どいおおいのかみとしつら)に指を屈するばかりである...
中谷宇吉郎 「雪」
...トスカニーニとフルトヴェングラーに指を屈するだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...私に事をなす者はわずかに指を屈するに足らず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...日本國中僅に指を屈するに足らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...廓内で五指を屈するに足る幇間のひとりが...
正岡容 「吉原百人斬」
...石見の古い町といえば津和野(つわの)に誰も指を屈するでしょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...かかる例は指を屈するに勝(た)えず...
柳田国男 「遠野物語」
...しかし前述の通り旧門下といっても指を屈する程度にしか残存していないので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...さらにまた新しい「神の子」が五指を屈するほどに出現している...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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