...彼は卵を指さして見せた...
梅崎春生 「黄色い日日」
...さあ入れと手まねで扉のうちを指さした...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...左の方を指さした...
海野十三 「火星兵団」
...玄宗は庭の花樹を指さした...
薄田泣菫 「独楽園」
...例のひきだしを指さした...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...指さした右手の処置に...
太宰治 「令嬢アユ」
...もっとずっと向うですわ」鞭(むち)の指さしているのは...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...この人達は私が見に来た一軒の家を指さしてくれた...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...ひと責(せ)め責めて見ろ」萬七は猪之松を顎で指さしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...血潮の飛散つた中を指さしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつでも将校がちょうど指さしているほうへ視線を向け...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...水上サト子さん』という見出しのついたところを指さしてみせた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...女の子たちは自分たちよりも丈高く伸びてゐる芒の中を指さして置いてから...
堀辰雄 「エトランジェ」
...わたくしが通りますると指さして...
室生犀星 「花桐」
...手をあげてまわりの樹立(こだち)をぐるっと指さしましたが...
山本周五郎 「失蝶記」
...暫時の御休息を――」指さして...
吉川英治 「新書太閤記」
...峰つづきの寺へ、信長の忌日と、亡父(ちち)光秀の命日には、必ず参詣を欠かさなかったが、被衣(かつぎ)をかぶって出ても、駕(かご)に潜んで行っても、山家(やまが)にない美しさに、すぐ気づかれて、「光秀の娘じゃ」「逆賊の娘が、あのように美しい」と、ぞろぞろ従(つ)いて来たり、指さしたり、果ては、小石を投げられたりした...
吉川英治 「日本名婦伝」
...名簿のわたくしの名のところを官房長官の前で指さして...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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