...白木は石垣(いしがき)の方を指さして...
海野十三 「暗号音盤事件」
...明智は下男部屋の入り口に立ってその中を指さしています...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...競売係の役人が壇に立って色んな物を次つぎに指さしながら饒舌(しゃべ)り立てる...
谷譲次 「踊る地平線」
...とある駄菓子屋(だがしや)の奥から出て来た古老らしい人が縁先に立って指さしてくれたのは...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...一人の女を指さして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その背中にいる春松を指さしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...血だらけになつた袷(あはせ)が入つて居るのだよ」平次はそれを指さして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これはおうわさの平次でござる」椽側に膝を突いた平次を新三郎は遠く指さしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...飾場の真上に渡した梁丸太にからみついている五つばかりの輪索(わさ)のような物を指さし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...(島村夫人を指さしながら)あなたのその真珠の頸飾りが一つありゃ...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...私の指さした足臺の上に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...此方を指さした時...
牧野信一 「沼辺より」
...すぐ横の椅子(いす)を指さしながら...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...自分の喉仏を指さしながら...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...すでに晴天の日なら指さし得るほどな彼方にあった...
吉川英治 「三国志」
...まだこのような豪壮絢爛(けんらん)な軍隊を見たこともなく、曹操の顔も知らない西涼の兵隊は、途々に堵列(とれつ)して、「あれは何だろ?」「あれが曹操か」などと、物珍しげに、指さし合う...
吉川英治 「三国志」
...見よ、この辺に死んでいるのは、みな今川の本陣付の侍ばかりだ」藤吉郎は、指さして、部下へ語った...
吉川英治 「新書太閤記」
...――あれがよい』と、指さした...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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