...指さきに衣物の褄を卷きつけながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...待ってください」とハバノフ氏は煙草を指さきでふりまわしながら...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...指さきにつまんで読んでみると...
海野十三 「海底大陸」
...私はかろく指さきでその赤とんぼの羽に触ってみた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...指さきでそつとこの愛の犠牲者達を持ち上げようとした...
薄田泣菫 「独楽園」
...指さきでそっと頸を撫でながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...指さきから足までの全体の動きで...
中井正一 「美学入門」
...指さきがびりびりと動いたそうな...
永井隆 「この子を残して」
...のろのろと馴(な)れない指さきで無器用なことを続けていると...
原民喜 「壊滅の序曲」
...指もすんなりとして指さきは円々としていた...
原民喜 「忘れがたみ」
...蛍を放すときのやうな軽い指さきの力でそれを空へと還してやつた...
三好達治 「測量船」
...「指さきが痛むというのか...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...指さきで練っている...
室生犀星 「とかげ」
...指さきでつまんで...
室生犀星 「不思議な魚」
...イイダ姫メエルハイムが肘(ひじ)に指さきかけてかえりしが...
森鴎外 「文づかい」
...ふと指さきで地図を撫でた...
山川方夫 「演技の果て」
...仏像の唇に滲んだ艶も指さきにつくように覚えお茶を飲んだ...
横光利一 「旅愁」
...一気にこちらへ向いてくるじゃありませんか」「おお」その指さきの空に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索