...』と人差指で畳に「山田」と覚束なく書いて見せた...
石川啄木 「天鵞絨」
...……」と干した猪口(ちょく)で門(かど)を指して...
泉鏡花 「歌行燈」
...もう一つの指紋とピッタリ一致したといいます...
江戸川乱歩 「双生児」
...中指(なかざし)が落ちたような...
中里介山 「大菩薩峠」
...默つて眼でガラツ八に指圖をします...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鍋に水道の水を満たし指で白米を掻きまぜた瞬間...
原民喜 「災厄の日」
...それはもちろんそこいらの指物師の若い者が惚れたのとはちがった形を取るものです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...私の目指すところの峠を越す乘合馬車が通ると云ふので...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...細い指に指輪が多数はまっているのを...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...いよいよ良妻は得がたいということになる」中将は指をかんだ女をほめちぎった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ぼくの小指を、にらみながら、目が血ばしってる...
山中峯太郎 「小指一本の大試合」
...万事は依田学海翁の指導とあって...
山本笑月 「明治世相百話」
...右手を揚げて列の後尾を指した...
夢野久作 「戦場」
...ストーブに面した小型な廻転椅子を指しつつ私を振り返った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一鞭(むち)、左へ指せば、野尻は遠くない...
吉川英治 「上杉謙信」
...こういって指さし合った...
吉川英治 「三国志」
...扉(と)口を指さした...
吉川英治 「三国志」
...指揮に、声を嗄(か)らす奥田老人...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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