...指紋を捺して逃げ去ったものとしか考えられなかった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...私はまた二三年前(ぜん)、大阪の天王寺行きの電車のなかで、洋妾(ラシヤメン)でもしてゐたらしい女が、両手の指に、みんなで十二個の金の指環をはめてゐるのを見かけたことがあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...指折り数えて七時間も眠ったとすれば...
鷹野つぎ 「窓」
...あなた如何です」と三藏の方に會釋して梅代は恐ろしいものをこは/″\摘まむやうな指つきをして...
高濱虚子 「俳諧師」
...現代新人の通性を指摘して居られました...
太宰治 「自信の無さ」
...唇を噛みしめ、指で机を叩き、その他、我慢ならんとばかりにありとあらゆる素振りを見せた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...手振りでその男のしどけない身なりを指さした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...親(おや)の指圖(さしづ)なればとて別(わか)れる樣(やう)な薄情(はくぜう)にて有(あ)るべきや...
樋口一葉 「われから」
...やや暫くの後山木は細い指で髪を掻上げながら膝を進め...
久生十蘭 「魔都」
...それは彼女の指先が熱して居たからであつた...
平出修 「夜烏」
...「俺に会いたいのは誰だ?」店主がマンリ警部の方に親指をぐいと動かして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...彼は(c)その姿勢の安定を示すために(b)膝の下と足の指の下に貨幣をはさんだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...姫の眼や口や鼻を指さして...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...お槙の指環を窃盗(せっとう)した真犯人が...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...物々しい活動の指令を発していった...
吉川英治 「三国志」
...阿修羅(あしゅら)のごとく指さして罵(ののし)った...
吉川英治 「三国志」
...岐阜城から書面をよこしての指図だという...
吉川英治 「新書太閤記」
...どんどん駈けて行ったと申しますが」その指さす薄暮の中へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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