...蒲団(ふとん)のない椅子(いす)を指さすであろう...
芥川龍之介 「河童」
...何もお前の指図はうけない」「そうはまいりません...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...彼女の不用意に投出された指には...
江戸川乱歩 「一寸法師」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...彼女は、人差指を立てて、口唇(くちびる)へ当てた...
谷譲次 「踊る地平線」
...異人の女が毎日あの西洋館へ来て姉さんに教えてやってるの」こう云って信一は西洋館の二階を指さした...
谷崎潤一郎 「少年」
...長いあいだ病気でホテルに寝たつきりだつた老祖父がほんとに庭で死んでいるのを見つけたのです……周囲の情況はまつたく明らかに暴力による襲撃を指摘しています...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...次々に必然的に――原因結果の形をとって――決定されて行くと考えることを指す...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...牧の指さす下の方を...
直木三十五 「南国太平記」
...小指にも落ち度はない...
永井隆 「この子を残して」
...私は歩きながらその友人によって指し示された箇所を読みました...
夏目漱石 「こころ」
...華奢(きゃしゃ)な指をつつましやかに包んでいた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ほんの少しばかりはみ出してゐる品物を指さしてゐるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一人一人指名されたので...
林芙美子 「お父さん」
...指導的精神もおせつかいもある筈はないのだが...
牧野信一 「浪曼的月評」
...殆んど一本ずつ指をひらかなければならなかった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...仁三郎の指は、平生でも大きい上に、腫れ上っとるけに指輪(いびがね)も三十五円も出いて○○の鉢巻位の奴をば作っとる...
夢野久作 「近世快人伝」
...霧の秘密につつまれている秋の鳴門の海へ指してうすれて行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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