...○「信頼」の上に立たない演技指導は無効である...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...そっと指でつついてみては...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...とたちまち特別に指彈を受けるであらうから...
太宰治 「九月十月十一月」
...やがて指は引金にかかった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...そうして、両眼の明らかな、心術の正直な同行の人が、現物を指して、島があるというのだから、弁信が考え込まざるを得なくなったので、「米友さん、違やしませんか、もしやそれは、水の上や海岸に起りがちな蜃気楼(しんきろう)というものではありませんか――そちらの方に竹生島があるとは、どうしても考えられません」それをも米友は、頑(がん)として受けつけないで言いました、「蜃気楼なら、おいらも伊勢の海にいて知っているよ、あんな竜宮城とは違うんだ、そら、あの通り岩で出来て、木の生えた島が浮いている」「では、やっぱり、竹生島でございましょうかしら、いつのまにか舟が北をめぐって、そうして竹生島の裏へ出たのかもしれません、そういうはずはありません、断じてありませんが、事実が証明する上は仕方ございません、わたくしの勘のあやまちでございましたか、或いは出舟の際の水先のあやまりでございましたか……」「とにかくあの島へ舟を着けてみるぜ、いいかい、弁信さん」百三十六しかしながら、これは米友の眼の誤りでないことは勿論(もちろん)、弁信の勘の間違いでもなかったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...藤尾と糸子は六畳の座敷で五指と針の先との戦争をしている...
夏目漱石 「虞美人草」
...縁(ふち)を繞(めぐ)りて小指の先程の鋲(びょう)が奇麗に五分程の間を置いて植えられてある...
夏目漱石 「幻影の盾」
...吹奏楽ではコロムビアにデュポンの指揮したギャルド・レピュブリケーヌの名演がある(J三二三四)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...お嬢さん」「…………」立聴きしたのを指摘されて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人差指で高いところを示した...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼の大きな足指の間でそんなに年月を経た...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...密かに祭りの到来を指折り数へて待ち構へてゐた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...※類すなわち山物の条下に果して化石の語があって疑もなく Fossil を指しているのでハッ占めたと思った...
牧野富太郎 「植物記」
...キチンと座ったまま両方の足の親指と親指とを重ね合い...
正岡容 「寄席」
...(食卓のそばの椅子を指す)清水 ――失礼ですが――奥さんでいらっしゃいますか?せい はあ?清水 いえ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...当時すでに階級上のジャンティヨムを指してはいなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...冷やかに燗徳利を指した...
山本周五郎 「追いついた夢」
...その証拠は……ホーラ……御覧の通り……」とお説教でもしてみたいくらい軽い気持ちで……しかし指先は飽(あ)く迄も冷静に冴え返らせつつソーッと扉(ドア)を引き開いた...
夢野久作 「一足お先に」
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