...然れども現内閣は彼の藏遞兩相の挂冠と共に一層政黨内閣たる旗幟鮮明となり今や議會に一の政友會を率ゐたるのみにて嘗ては其庇護を受けし山縣桂等の徒黨と勇敢なる政戰を開始したり...
石川啄木 「雲間寸觀」
...蔵逓両相が挂冠したといふ外に...
石川啄木 「雪中行」
...終に欧化政策の張本人としての責を引いて挂冠したが...
内田魯庵 「四十年前」
...挂冠(けいかん)首相芦田均君に読んで貰うより...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...政府の弱腰を嘆く丸山外務大丞の挂冠(けいかん)を横目で見送って何らの痛痒(つうよう)をも感じなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...老境に達した自分が挂冠(けいかん)するのに惜しい気持ちなどは少しもない」と言っていたに違いない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一擲功名此挂冠...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其引に侯の挂冠(くわいくわん)の事を追記した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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