...国民性の相違から来る忌避の感情が持続していた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...無限に持続して行くものだと見れば...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...用がすんだら弛緩(しかん)してもいいはずの緊張が強直の状態になってそれが夜までも持続して安眠を妨げるようなことがおりおりある...
寺田寅彦 「映画と生理」
...おそらく一分間あるいは三十秒間もそのままに持続する事は困難だろうと思われる表情をいつまでも持続して舞うのである...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...吉原の遊里もまたどうやらこうやら伝来の風習と格式とを持続して行く事ができたのである...
永井荷風 「里の今昔」
...私が斯ういふ状態を持続して居たのは病気といふ肉体の欠陥と私を挑発する機会が一度も与へられなかつたからとでなければならぬ...
長塚節 「隣室の客」
...その御蔭(かげ)で父(ちゝ)と平和の関係を漸く持続して来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...その御蔭(おかげ)で父と平和の関係を漸(ようや)く持続して来た...
夏目漱石 「それから」
...今まで持続して来た心の態度に角度の転換が必要になった...
夏目漱石 「明暗」
...根よく持続してしかもキリキリと巻き上らなければならない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...持続していたことは感歎に値する...
柳田国男 「海上の道」
...その方法が持続しているのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...塾を去って独りになるとき果してその情熱が持続しているかどうか...
山本周五郎 「菊屋敷」
...よしや長く持続しても一両日の後に煙の如く消えてしまう...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...ハッとした瞬間の驚きを持続して...
吉川英治 「江戸三国志」
...持続していることは後醍醐ならずともむずかしい...
吉川英治 「私本太平記」
...彼らの跳梁に都合のよい状態を持続してもいなかったであろうから...
吉川英治 「平の将門」
...昭和七年に至ってなお氏のかかる攻撃を受けなくてはならないような状態を持続していた国文学界の学問的責任は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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