...国民性の相違から来る忌避の感情が持続していた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...無限に持続して行くものだと見れば...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...それにもかかわらず絶倫の精力を持続して『八犬伝』以外『美少年録』をも『侠客伝』をも稿を続けて連年旧の如く幾多の新版を市場に送っておる...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...それを持続してゆくうちに第一義的に向上することが出来るのではあるまいか...
種田山頭火 「其中日記」
...明治の文壇は依然として旧時代を持続してゐた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...そのあとで岩のくずれ落ちるような物すごい物音がしばらく持続して鳴り響くのを聞いたそうである...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...余は来る第十五期及第十六期の議会までも此の内閣を持続して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私が斯ういふ状態を持続して居たのは病気といふ肉体の欠陥と私を挑発する機会が一度も与へられなかつたからとでなければならぬ...
長塚節 「隣室の客」
...窮々(きう/\)云つて原稿生活を持続してゐる...
夏目漱石 「それから」
...藤陰は京都を離れた後にも暫く此称を持続してゐたと云ふことである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...菓子商大久保主水(もんど)は庚午の歳に猶店を今川橋に持続してゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この時期に至るまで持続しているのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これだけ怪異の美を今も持続して把握出来るということは並々のことではありません...
柳宗悦 「民藝四十年」
...持続していたことは感歎に値する...
柳田国男 「海上の道」
...そんなものに対する慾望を持続して行くためには実に馬鹿馬鹿しい...
夢野久作 「鉄鎚」
...最初の姿勢を持続していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかしこれとても持続してやられたら健康な青年でもたまらない訳さ...
蘭郁二郎 「睡魔」
...もっとも漢化せられずに西域そのままの様式を持続していたもののあることは大同の石仏などの示している通りであるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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