...無限に持続して行くものだと見れば...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...商人は依然卑屈なる幇間的行為を持続しているのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...明治の文壇は依然として旧時代を持続してゐた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...用がすんだら弛緩(しかん)してもいいはずの緊張が強直の状態になってそれが夜までも持続して安眠を妨げるようなことがおりおりある...
寺田寅彦 「映画と生理」
...そのあとで岩のくずれ落ちるような物すごい物音がしばらく持続して鳴り響くのを聞いたそうである...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...「みそさざい」という名前をつけて一週間に一回くらいずつ発行したのが存外持続して最近には第九号が刊行されたようである...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...その御蔭(かげ)で父(ちゝ)と平和の関係を漸く持続して来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...窮々云って原稿生活を持続している...
夏目漱石 「それから」
...今まで持続して来た心の態度に角度の転換が必要になった...
夏目漱石 「明暗」
...女の人間らしい慈愛のひろさにしろ、それを感情から情熱に高め、持続して、生活のうちに実現してゆくには巨大な意力が求められる...
宮本百合子 「新しい船出」
...ヨーロッパ大戦以後持続していた繁昌を失って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...藤陰は京都を離れた後にも暫く此称を持続してゐたと云ふことである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...少なくとも私の鳥好きは持続している...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...塾を去って独りになるとき果してその情熱が持続しているかどうか...
山本周五郎 「菊屋敷」
...そんなものに対する慾望を持続して行くためには実に馬鹿馬鹿しい...
夢野久作 「鉄鎚」
...最初の姿勢を持続していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかしこれとても持続してやられたら健康な青年でもたまらない訳さ...
蘭郁二郎 「睡魔」
...持続していたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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