...持ち物をとりあげて懐(なつか)しがる気も...
海野十三 「脳の中の麗人」
...先(ま)ず身の丈からして、一番背の高いのが幸子、それから雪子、妙子と、順序よく少しずつ低くなっているのが、並んで路を歩く時など、それだけで一つの見物(みもの)なのであるが、衣裳、持ち物、人柄、から云うと、一番日本趣味なのが雪子、一番西洋趣味なのが妙子で、幸子はちょうどその中間を占めていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...化粧の仕方から衣裳(いしょう)持ち物の末に至るまで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...大森へ行ってナオミの持ち物を捜索したなら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...親旦那の持ち物ときまると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...持ち物は残らず鞄に仕舞いこまれ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「グレイの持ち物のようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...海神と各その持ち物の多きに誇る時...
南方熊楠 「十二支考」
...どんな疲れよりも重くのしかかって来るものに押しつぶされ半月ばかりして起き出してからも私の頭はなんにも考えられなかったしばらくすると貯金がなくなる持ち物を次ぎ次ぎと売っては食って...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...コートの上のハンド・バッグやスーツ・ケースなどの自分の持ち物を...
三好十郎 「胎内」
...最も平凡な持ち物...
柳宗悦 「工藝の道」
...「みんな持ち物を落すな...
山本周五郎 「青べか物語」
...おかあさまの持ち物で...
山本周五郎 「やぶからし」
...汚い夜具の間に女の着物や持ち物がギッシリなぞいうのがある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...持ち物や髪の結い方等も質素だから...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...船の上で、毒を噛(か)まされ、路銀持ち物、みんな巻き上げられてこの裸さ」「おまえさんは、山東(さんとう)のお人らしいが」「ことばつきで分るのかね...
吉川英治 「新・水滸伝」
...どうしておてまえの持ち物になったのでございますか」切り口上で六部は問いつめるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「見たまえこの宝玉を!みんな女王たちの持ち物であったものだ...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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