...身体を持ち扱いかねる」「そうだろう...
海野十三 「宇宙尖兵」
...「お飲み(トライ)!」と私の差し出した茶碗を仇敵(かたき)のごとくに持ち扱いながら...
橘外男 「葛根湯」
...京都から携えてきた寿司の折詰と水菓子の籠(かご)とを持ち扱いながら...
近松秋江 「狂乱」
...われわれの目はただ西洋のえらい大家の持ち扱い古した...
寺田寅彦 「備忘録」
...七お絹が手紙を持ち扱い...
中里介山 「大菩薩峠」
...流れた毛を持ち扱い兼ねた姿で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いろいろに自分を持ち扱いながら...
広津柳浪 「今戸心中」
...ああ彼の女は何んなに眠れぬ時間を持ち扱い...
松永延造 「職工と微笑」
...何ともかとも身の持ち扱いに困るのだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...まだ午前の思って見たこともなかった空虚な豊かさを持ち扱いかねているのだった...
横光利一 「旅愁」
...ひとりになった矢代は朝から閑を持ち扱いかねて...
横光利一 「旅愁」
...誰も矢代同様自分の身の持ち扱いに困っているらしかった...
横光利一 「旅愁」
...気ままそうな小柄な身体の持ち扱いながらも...
横光利一 「旅愁」
...重いぜ」駕舁(かごかき)でさえ持ち扱いかね...
吉川英治 「松のや露八」
...ここの旅籠では少し持ち扱い気味...
吉川英治 「宮本武蔵」
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