...石造の拱橋である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...腕をば拱(こまぬ)きて...
石川啄木 「詩」
...大きな腕を胸の上で拱(く)んだ儘(まゝ)...
薄田泣菫 「茶話」
...残る影はひそかに手を拱(こまぬ)いて動かぬほどを...
夏目漱石 「虞美人草」
...手を拱(こま)ぬいていれば自然と約束の淵(ふち)へ滑(すべ)り込む...
夏目漱石 「虞美人草」
...平次もさすがに腕を拱(こまぬ)くばかりです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸中に二人とあるわけはない――」ガラツ八は高々と腕を拱(こまぬ)くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前も考えてくれ」平次は深々と腕を拱(こまぬ)くのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大袈裟(おほげさ)に腕などを拱(こまぬ)いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ボナパルト街の古めかしい一郭にある袋小路(アンパッス)の行きどまりの拱門を入り...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...彼はいつでもおとなしく席につくと、手を拱んで、じつと教師に目をそそぎ、決して、自分の前の席に坐つてゐる級友の背中へ紙片(かみきれ)をぶら下げるとか、腰掛に彫刻をするとか、それから、先生が来るまで目白押しをやるといふやうなことがなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...腕(うで)を拱(く)み...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...手を拱(く)んで考えているうち...
室生犀星 「蛾」
...彼としてはじっと手を拱(こまね)いて待つよりほかはなかったのだ...
山川方夫 「演技の果て」
...「どうしたものであろう」糜芳は腕(うで)拱(こまぬ)いて面を埋めてしまった...
吉川英治 「三国志」
...もう二度と見る勇気も別れの惜しみもないようにその手を憮然(ぶぜん)と胸に拱(く)んでしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...拱(こまぬ)いて俯向いていた...
吉川英治 「源頼朝」
...部屋の内側には外への出口となる多くの拱道があり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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