...大きな腕を胸の上で拱(く)んだ儘(まゝ)...
薄田泣菫 「茶話」
...」鶴見氏はじつと手を拱(く)んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...」医者は手を拱(く)んで考へた...
薄田泣菫 「茶話」
...ここで拱(こまね)いていた腕を解いたり...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...しかも静かに手を拱(こまぬ)いてるということが七月革命の錯誤であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ランプに照らされて居る女の髮を見おろしながら雜念に惱まされつゝ腕を拱いて居た...
長塚節 「開業醫」
...残る影はひそかに手を拱(こまぬ)いて動かぬほどを...
夏目漱石 「虞美人草」
...拱門から附近の山山の樅(タンネ)の茂みが透いて眺められるのが美しかつた...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...平次は腕を拱(こまぬ)いて考え込んでしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...赤羽橋のお詣りも正午の刻」平次は深々と腕を拱(こまぬ)きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このとき初めて腕を拱(こまぬ)きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――少し考えてみる」平次は高々と腕を拱(こまぬ)くばかりです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...石の拱橋だけが支那風である...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...「こういわれてみると悴(せがれ)の言う所も無理はない」と両眼を閉じ腕を拱(こまぬ)きて黙然たり...
村井弦斎 「食道楽」
...腕を拱(く)んで...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...拱手(きょうしゅ)してここに見ているおつもりですか」と...
吉川英治 「三国志」
...秋は」腕拱(うでぐ)みを窓へふかく乗せたまま...
吉川英治 「松のや露八」
...アンチクライマックスの光が燦然と輝いたのはその白い姿が左側方の拱道の一つに躙り進み...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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