...手を拱(こまぬ)いて縛り首もうたれまい...
芥川龍之介 「忠義」
......
石川啄木 「一握の砂」
...拱(こまぬ)いた腕を解いて言いましたぜ...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...腕を拱(く)んで首を捻っていなさる...
林不忘 「安重根」
...お前は食いしんぼうの癖に手を拱(こまね)いて据(す)え膳(ぜん)の箸(はし)を取ることばかり考えていると云い...
谷崎潤一郎 「鍵」
...両腕を拱いてじっと眺めた...
豊島与志雄 「自由人」
...手を拱(こまぬ)いている...
夏目漱石 「虞美人草」
...この供給が一日でも途切れると彼れ等は手を拱(こまぬ)いて飯を食うよりほかに何等の能もない凡人になってしまう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ただ徒らに廣い空間の正面に拱形の大きな聖壇が光り輝いてゐるのだが...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...平次は腕を拱(こまぬ)いて凝(じっ)と考え込みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう少し様子を見るとしよう」平次は考え深そうに腕を拱(こまぬ)きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は深々と腕を拱(こまぬ)きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ボナパルト街の古めかしい一郭にある袋小路(アンパッス)の行きどまりの拱門を入り...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...手を拱(く)んで考えているうち...
室生犀星 「蛾」
...拱手(うでぐみ)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふところの奥に拱(く)んでしまった...
吉川英治 「八寒道中」
...近いうちに旅立つという噂もある……」腕と腕を拱(く)んだまま...
吉川英治 「松のや露八」
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