...手を拱(こま)ぬけば...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...両手を胸の上でX(エツキス)といふ字に拱(く)んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...股引に草履の日本人大工たちが腕拱みして見おくつてゐる...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...拱廊(きょうろう)の下にはガス灯がともってい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ただ徒らに廣い空間の正面に拱形の大きな聖壇が光り輝いてゐるのだが...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...左衛門の長次は拱(こまぬ)いた腕を解いて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...高々と腕を拱(こまぬ)きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は腕を拱(こまぬ)いて考へ込んでしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...深々と手を拱(こまぬ)いて考え込みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何でも六十三は今日だね――と言つたやうで」「フーム」錢形平次も腕を拱(こま)ぬくばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...縁側へ持つて來たことになるわけだが」平次は腕を拱(こま)ぬきました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...アラビヤの「ボッカ・キュイ宮」の壮麗な拱門のような...
久生十蘭 「地底獣国」
...手の施しようもなく私も腕を拱ねくばかりでしたが...
牧野信一 「月あかり」
...馬超の腕をとって確(しか)と自分の腕に拱(く)み...
吉川英治 「三国志」
...行ってらっしゃい」石秀は腕を拱(く)み...
吉川英治 「新・水滸伝」
...物々しく腕拱(うでぐ)みして考え込んでいる...
吉川英治 「松のや露八」
...拱(こまぬ)いて俯向いていた...
吉川英治 「源頼朝」
...黙然と腕を拱(く)んでいることしばし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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