...上から十文字に細い紐で括ってあった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...イデオロギーという概念は単に一定の(イデオロギーと呼ばれる)現象を総括して命名するだけの言葉ではなくて...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この社会の総括的特徴が商品社会だということを何も妨げはしない)...
戸坂潤 「科学論」
...全体的な統一的な包括的な方法を意味せしめ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...概念を概括的観念の略称ででもあるように思っている常識は今は問題にならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この包括的な取り扱い方では...
戸坂潤 「読書法」
...不良少年を社会学的に通算総括した「不良階級」...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...司馬遷は史記を作つて學問を總括したと考へ...
内藤湖南 「支那目録學」
...括枕(くゝりまくら)の上(うへ)に一滴(いつてき)垂(た)らした...
夏目漱石 「それから」
...前にもお話した通り内容実質を内面の生活上経験することができないにもかかわらずどうでも纏(まと)めて一括(ひとくく)りにしておきたいという念にほかならんので...
夏目漱石 「中味と形式」
...もっとも赤い旗だけは丁寧(ていねい)に括(くく)りつけてある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...ギゾーがかの錯雑(さくざつ)した欧羅巴の歴史の事実を巧(うま)く綾に纂(あ)んで概括した...
新渡戸稲造 「今世風の教育」
...羽織の紐を觀世縒(くわんぜより)で括(くゝ)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多寡(たくわ)を括(くゝ)つた態度です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかるに死は過去より將來を通じて同一なる主體從つてあらゆる時を包括する現在の消滅を意味する...
波多野精一 「時と永遠」
...縁側の天井から吊されてゐる綱に括りつけてあつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...尻つぽに括り付けてある時計の十三時を打つのが不都合だと心得たものか皆駆け出して...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...『第五の命題は前四者の概括的演繹であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
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