...「畳に登る」という方はただ畳に上ったということを概括的に叙したのにすぎないのでありますが...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...口碑を總括して判斷(はんだん)するに...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...随分広大で包括的な問題の範囲がある...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...松葉の二対(つい)四本一頭に括(くく)り合わされたのを探し出してくれた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...概括的に云って小市民層又はブルジョア階級の子弟であり...
戸坂潤 「技術の哲学」
...だがそれにも拘らず唯物論は今日最も包括的で統一的な客観的な世界観であり...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...とても手出しができまいとたかを括(くく)っての仕事だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...肌守りの紐(ひも)に括(くく)って背中に斜めに背負っている悪戯(いたずら)っ気の八五郎です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...虹彩の内側に膿その他の分泌物が溜つて虹彩と水晶体とが密着して括約が利かなくなるのださうである...
北條民雄 「重病室日誌」
...その葉を十二ヶ月に分割しその括れに当る月にはその年に大水があると占ってあるが...
牧野富太郎 「植物記」
...かくして特殊な諸目的は一般的な包括的な目的に水平化され...
三木清 「科学批判の課題」
...なお二三筆の田や畠を一括してそれぞれの名があった...
柳田國男 「地名の研究」
...今の琉球(りゅうきゅう)のユタなどを包括して...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...彼れ嘗(かつ)て新井白石を称讃して其概括力に加ふるに精細緻密の能あるを称讃したりき...
山路愛山 「明治文学史」
...衣服が丸めて括しつけてある...
吉江喬松 「山岳美觀」
...袴(はかま)の裾(すそ)を巻き括(くく)り...
吉川英治 「新書太閤記」
...股立(ももだち)を括(くく)って...
吉川英治 「夕顔の門」
...括(くく)つたまゝ別莊の玄關にころがしてあつた柳行李を解いて...
若山牧水 「樹木とその葉」
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