...下衣(こい)を脱ぐと帯で背中に括(くく)りつけ...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...その鼠の足に括(くく)りつけて...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...それを生命の奧で引括めて...
薄田泣菫 「久米の仙人」
...また重き荷を括(くく)りて人の肩にのせ...
太宰治 「如是我聞」
...其のあまりで両脚の踝(くるぶし)まで器用に括った...
谷崎潤一郎 「少年」
...拡散も波動も概括するような一つの大きな体系があって...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...括弧づきの所謂「印象批評」であると云い切ってかまわない筈だろう...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...一度に引括られてみようではねえか」「こいつら...
中里介山 「大菩薩峠」
...乳呑兒(ちのみご)を帶(おび)で括(くゝ)つたのも大抵(たいてい)は寮(れう)の庭(には)へ集(あつま)つた...
長塚節 「土」
...括(くく)り枕(まくら)のしたから...
夏目漱石 「草枕」
...迷亭が金魚麩ならあれは藁(わら)で括(くく)った蒟蒻(こんにゃく)だね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...引(ひ)っ括(くく)って二三束(ぞく)引(ひ)っ叩(ぱた)いてやりましょうか」ガラッ八の八五郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こういう今の自分の何もかもを引括(ひっくる)めて自嘲したいような気もちにしかなれずに...
堀辰雄 「ほととぎす」
...あらゆる国を一括しての死亡率の一般的尺度を得ようと努めている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そして人間の社會的存在を最も包括的に表現するところの名は階級であると考へるのである...
三木清 「認識論」
...文学青年と一括されて語られている若い人々としてみれば...
宮本百合子 「「大人の文学」論の現実性」
...それは何から何まで包括している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...嚢の首を括(くく)ってある麻の紐(ひも)を解いている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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