...縄で括った魚をブラ下げながら...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...松葉の二対(つい)四本一頭に括(くく)り合わされたのを探し出してくれた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...理論の多面性――包括性――ではなくしてその厳正さであるであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...歴史が凡ての人間的行動や観念や所産を包括し...
戸坂潤 「思想としての文学」
...社会主義的出版現象や其の他を説明する包括的なカテゴリーがなくなってしまうだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...総括的存在が自己を表現せんがために取上げたところの...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...ともかく晏子の中にあつたものを別の部類として一括してある...
内藤湖南 「支那目録學」
...貝は手拭の兩端へしつかり括つて手に提げた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...おつぎも箸(はし)を執(と)る時(とき)は股引(もゝひき)の端(はし)を藁(わら)で括(くゝ)つて置(お)いた...
長塚節 「土」
...財布(さいふ)を括(くゝ)つた結(むす)び目(め)に齒(は)を掛(か)けて漸(やうや)く其(その)財布(さいふ)を取(と)り出(だ)した...
長塚節 「土」
...自然的時間においても或る意味においてすでに現在は過去と將來とを包括した...
波多野精一 「時と永遠」
...そこに括られた物を見ていた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...『第五の命題は前四者の概括的演繹であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...総括して言へば、竹内某、森脇某、某氏伊十、某氏広右衛門、矢川某の五人が茶山の此書牘に出でてゐる不明の人物である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それは無数の物質的欲求や職能的分化を包括(ほうかつ)しながら...
矢部貞治 「政治学入門」
...お大尽(だいじん)様は総括(そうくく)り...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そういう傾向の総括として儒教の大成者朱熹(1130―1200)は格物致知を力説している...
和辻哲郎 「鎖国」
...『神曲』が古代と中世とを包括し...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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