...何か拠りどころが有るような気がするが...
岩本素白 「こがらし」
...拠りどころない風の苦痛にすぎなくなつた...
大手拓次 「藍色の蟇」
...ここは私たち津軽人の窮極の魂の拠りどころでなければならぬ筈なのに...
太宰治 「津軽」
...ここは津軽人の魂の拠りどころである...
太宰治 「津軽」
...何等かの拠りどころを掴み出そうと藻掻いても見た...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...ヒューマニズムなる思想自身が進歩的な動向の観念上の拠りどころを提供し得るだろう...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...どこに拠りどころが...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...これを拠りどころとして...
蜷川新 「天皇」
...この勝利の感情は長い生涯(しょうがい)のあいだ一つの拠りどころを与えてくれるように彼には思われたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...セントラルカフエーにブラジル系の珈琲を飲んで拠りどころなき情熱を燃やした私たちそのかみの「ペラゴロ」(さう呼ばれてゐた)もこんな昔噺をかけるやうになつてしまつた...
正岡容 「大正東京錦絵」
...明日の女性に向ってどんな予言を与えるか? 次の時代に役立つどんな生活の新しき拠りどころを見出すであろうか?有産階級から出たアンネットは...
宮本百合子 「アンネット」
...その不満の拠りどころを型式美学に持って行ったところが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まえに書いたような拠りどころと姿勢をもっているために長くつづけることができます...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...或るときは冷却しきって今夜のように拠りどころもなく...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
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