...道譽もと愚鈍なりしも...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...植物が見ても人間ほど愚鈍なものはないと思われるであろう...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...自然と真理の人(ロンム・ド・ラ・ナテュール・エ・ド・ラ・ヴェリテ)は生まれつき愚鈍なために...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それがある愚鈍な自然主義かキリスト教的偶像崇拝かを隠し持ってるときのみである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その愚鈍なのが恥ずかしかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...冬の寒ざらしの貧しい田舍で愚鈍な 海牛のやうな農夫よ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...冬の寒ざらしの貧しい田舍で愚鈍な 海牛のやうな農夫よ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...しばしば最も愚鈍な人間が情熱の努力のお陰で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ただコローボチカが愚鈍な老婆だということ位に過ぎなかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...」「しかしその人の頭は? 多分どつちかと云ふと愚鈍な方なんだらう? 云つてゐることは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...仲間の学生たちのなかの愚鈍な連中から金をまき上げて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...愚鈍な伝令兵たちでさえも...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...この十年ばかりピカソの作品はその複製を見るたびにその愚鈍なマンネリズムで私を全く飽き飽きさせる...
三好十郎 「絵画について」
...(ペルシウス)だがもしそれが粗野で愚鈍な霊魂であったら? 快楽だって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鋭敏でまた愚鈍な...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それでもまだ「愚鈍なる我」に対して腹が癒えないとみえて...
吉川英治 「三国志」
...決して愚鈍な人物ではない...
吉川英治 「三国志」
...お弁(わきま)えのないことはないあなた様だけに……愚鈍な光春は...
吉川英治 「新書太閤記」
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