...苦心の末完成したのは『いまだ拝眉の光栄を得ざる貴下に……』といった調子のもので...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...まずは用事のみ余は拝眉千万...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...委細は拝眉(はいび)の日に...
太宰治 「誰」
...人を喰ってる)委細は拝眉の日に...
太宰治 「誰」
...一度拝眉心からお願したいと存じて居ります...
中里介山 「生前身後の事」
...「いずれ拝眉(はいび)の上……」と云うのを投げ込む...
夏目漱石 「虞美人草」
...余は、御拝眉の上、万々申しあげたく、まずは、右のため、云々...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...では他は拝眉の節に――辻さきのに較べるとこの手紙はひどく簡単であつたが...
北條民雄 「道化芝居」
...所詮現世拝眉のほどは叶ふまいと決意した昭和十九年七月廿七日...
正岡容 「山の手歳事記」
...御出立の砌は参上、得拝眉、大慶不過之候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...短時間拝眉(はいび)の栄を得ましたもので...
夢野久作 「少女地獄」
...御拝眉(ごはいび)をねがおう...
吉川英治 「剣の四君子」
...なにか親しくご拝眉を得たうえで...
吉川英治 「親鸞」
...まだ拝眉を得ませぬが...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...ご拝眉(はいび)の機を得て...
吉川英治 「松のや露八」
...近くご拝眉の機を得て――が少々気にかかる...
吉川英治 「松のや露八」
...白(しろ)い裸足(はだし)一近々にご拝眉(はいび)――と手紙をよこした渋沢栄一は...
吉川英治 「松のや露八」
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