...薬はないか……」彼は両手で頭を抱えて...
海野十三 「地球盗難」
...お信じなさらないのですか」「アハハハ……」総監は腹を抱えんばかりに哄笑した...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...なる程御召抱えの上なら切腹申付けられても否(いな)み様は御座りませぬな...
江見水蔭 「備前天一坊」
...大事そうに両手でもって胸へ抱え込んでいる...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それから前腕に抱え取った...
豊島与志雄 「変な男」
...兵馬の抱えている人をさしのぞこうとしますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...対岸の石灯籠の傍では向ふ鉢巻のBが投げるばかりの姿勢で投網を抱えて...
牧野信一 「雪景色」
...プラム・ケエクを一荷(いっか)抱えながら続いた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...仙さん! 仙さん!と抜身を袖で蔽うようにして抱えて...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...元禄十七年三月十二日に江戸で津軽越中守(えっちゅうのかみ)信政(のぶまさ)に召し抱えられて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...確かあのフィレンツェ公のお抱えであった道化について...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すなわち大きい者が彼等を抱えて...
柳田国男 「年中行事覚書」
...両手で懐中(ふところ)を抱えた...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...そして、傷負の体を、引っ抱えるなり、庭の奥へ、駈けこんで行った...
吉川英治 「夕顔の門」
...何しろ母は育ちざかりを大勢抱え...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...そしてまた一人やはり何か抱えた男が梯子を伝い降り...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...その幹とてもすべて一抱えの大きさで丈も高い...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...一抱えに近い様な大きな木が畑一面に立ち並んでいるのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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