...まん中に妙な機械を抱えこんでいるのを見つけて...
海野十三 「火星兵団」
...私が園子を抱えて...
太宰治 「故郷」
...数多(たくさん)抱えている婢(じょちゅう)達は...
田中貢太郎 「鼓の音」
...それを抱えるようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪人だぜ」米友は抱えていた頭を擡(もた)げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...アンポンタンは成長するにしたがい家内(いえ)のなかの異端者としてみられていたから、どうする事も出来ないで、抱えの時分、流山(ながれやま)みりん瓶入の贈物(つかいもの)をもってくる彼女の背中を目で撫ていたが、彼女におとずれた幸福は、彼女にはあんまりけばけばしい色彩なので、信実はやっぱり苦労が絶(たえ)ないであろうと痛々しかった...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...古襯衣を抱え、荒天つづきの難儀な船旅をした後、モントリオールのグランヴィル家の玄関に辿りついた...
久生十蘭 「悪の花束」
...四人家族を抱えた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ひと抱えに掴(つか)んでどこにでも落ちのびられるような手軽な世帯(しょたい)を張ることによって...
本庄陸男 「石狩川」
...無茶先生もヒョロ子も腹を抱えて笑いました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...およそ十抱えばかりの...
山本周五郎 「似而非物語」
...またやらいた」三島は両手で頭を抱え...
山本周五郎 「風流太平記」
...ここだここだ……上(あが)っち来い」船長(おやじ)を探すらしく巨大なバナナを抱えて船長室を駈出(かけだ)して行く青服の少年(こども)を船長(おやじ)は手招きして呼び上げた...
夢野久作 「難船小僧」
...片足を抱えたなり...
吉川英治 「江戸三国志」
...韓玄も実心をもって彼を召抱えたわけでもなく...
吉川英治 「三国志」
...抱えおかれてはどうでござる)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...かの垂涎(すいぜん)三尺の眺めにたえなかった青花模様の上酒甕(じょうがめ)を抱え込んで大いに笑った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...苫(とま)の陰の臥床(ふしど)へ抱えて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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