...逞(たくまし)い俊助の手に背中を抱えられながら...
芥川龍之介 「路上」
...遠眼鏡(とおめがね)を抱えてね...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...七千円の包みを抱えながら...
豊島与志雄 「死の前後」
...彼はそれを両手に抱えて...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...それを右の手に抱え込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...「殺せんなら殺して見ろ」太十はいきなり犬を引っつるように左手で抱えた...
長塚節 「太十と其犬」
...連れのレフェニュウを腕に抱えて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...二本松藩に抱えられ安達太郎山から二本松城に引いた水利はこの人の施設にかかり...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...伍長は女を抱えるようにし...
山川方夫 「その一年」
...両手で頭を抱え、足をちぢめて、増さんのするままになっていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...左脇に四角い新聞紙包みをシッカリと抱えている...
夢野久作 「オンチ」
...彼は籐椅子(とういす)を一つ抱える位の力で私を締め上げている事が...
夢野久作 「暗黒公使」
...それから船橋(ブリッジ)の前にブラ下げて在った浮袋(ブイ)を一個(ひとつ)引っ抱えて上甲板へ馳け降りた...
夢野久作 「爆弾太平記」
...青龍の偃月刀を大きく抱えて...
吉川英治 「三国志」
...抱えられて休息の間(ま)へ入っていた...
吉川英治 「親鸞」
...あの大小をまだ抱えたまま...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして彼女の背(せな)を抱え...
吉川英治 「宮本武蔵」
...こんなひよわい畸形の子を又抱えては...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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