...余所(よそ)へ喰べに行くのは贅沢(ぜいたく)だから選択(えりごの)みをするのが当然であるというのが緑雨の食物(くいもの)哲学であった...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...あり合せのものを選択せずに身にまとい...
太宰治 「服装に就いて」
...目の場合には望まれない選択作用が行なわれる...
寺田寅彦 「蓄音機」
...囮の選択や飼養法にも特殊の目と優れた技能をもつてゐた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...問題の選択は政治的であると云い直そう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...事実の選択とその因果づけとの完全なる分離をば...
戸坂潤 「科学方法論」
...選択され淘汰され陶冶されたものに他ならない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...あらゆる可能のうちの何一つをも選択せずに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この時の執筆者安楽房というのは外記入道師秀という者の子であるがこの時その撰択集の第三章を筆写せしめられた時...
中里介山 「法然行伝」
...我の強い藤尾は恋をするために我のない小野さんを択(えら)んだ...
夏目漱石 「虞美人草」
...結果から見てほとんど無能力者と択(えら)ぶところがなかった...
夏目漱石 「明暗」
...二者その一を択(えら)ばんと不愉快で安眠も出来兼ねる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...人間を研究するには何か波瀾がある時を択(えら)ばないと一向(いっこう)結果が出て来ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...公然とさし出された選択の自由を見たのであった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...我は画工を択ばん...
正岡子規 「病牀譫語」
...といって自分が気の進むのばかりを好(よ)いと思って自分で男を択り出しては間違の基(もと)です...
村井弦斎 「食道楽」
...第三十九 食品の注意世人(せじん)の多くは毎日鶏卵を食する事を知れどもその品質の良否を択ぶ事を知らず...
村井弦斎 「食道楽」
...場所も適当な宮殿(パレエ)か択(えら)ばれるでせう」と云つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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