...白木の棺に納めるべき遺愛品の撰択について協議を始めた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それを自在に選択して用いている東京人であるから...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そしてわざと暗い所を択(よ)って縺(もつ)れ合ってゆく柔弱な輩(やから)を見るといきなり横づっぽうの一つも張り飛ばしてやりたいほど癇(かん)がたって...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...尤もよきものを択(えら)み得た者は農である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...今までは単に歴史的な反動でしかなかったこの範疇選択は...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...選択の原理が正にこのアプリオリなのである...
戸坂潤 「科学方法論」
...神が善き意志によって最上の世界として選択した唯一の世界なのである...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...よみにある人と択(えら)ぶ所はあらず...
夏目漱石 「薤露行」
...画にするには是非共この心持ちに恰好(かっこう)なる対象を択(えら)ばなければならん...
夏目漱石 「草枕」
...問題の撰択(せんたく)がない...
夏目漱石 「創作家の態度」
...ある一種の意識連続を自由に得んがために(選択の区域に出来得るだけの余裕を与えんがために)あらかじめ意識の範囲を広くすると云う意味にほかならんのであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...彼に危機を予告し夜中に逃走させることがより良い選択であるかどうかを考えた時...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...の一を択ばざるべからず...
正岡子規 「病牀譫語」
...その上で選択すべきであることは申上げるまでもございません...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...そしてその読む所の書は自ら択ぶに任せることが出来る...
森鴎外 「渋江抽斎」
...五年八年に木の尽きざる所を択ぶなり云々」とあって...
柳田國男 「地名の研究」
...貴方には貴方の選択がお有りなのだろうが...
山本周五郎 「いさましい話」
...勿論新しい作者の戯曲を選択して世間(せげん)に紹介する事も国立劇場の目的の一部であるが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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