...何も計算器選択説を覆(くつが)へすものではない...
青野季吉 「百万人のそして唯一人の文学」
...択(えら)ばれたものかも知れぬ...
泉鏡花 「婦系図」
...すなわち一つの選択過程が行なわれる...
寺田寅彦 「科学と文学」
...一つを選択したりする必要はないんぢやないか...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...筆墨紙の精粗を択(えら)む所なきも...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...故に問題の選択はかかる歴史的運動に寄与すべく行われなければならない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...選択の自由というような...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...選択の如何にある...
豊島与志雄 「戯曲を書く私の心持」
...なりたけ「昔」らしい周囲の中(うち)に聞き味おうとすればやはりこの辺(へん)の特種な限られた場所を択ばなければならない...
永井荷風 「銀座」
...埃及(エジプト)または波斯辺(ペルシャへん)の光景のみを択(えら)んでいる...
夏目漱石 「草枕」
...懐疑のための懐疑と択(えら)ぶ所がない...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...要するに選択に注意せぬためであろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...無生物や完全成長物しか知らず、そして発育や成長の過程を見たことがないという境遇にある一人の知識人があると考え、そこにもう一人の人が来て、一粒の小麦と一箇のどん栗という二小物体を彼に示し、これを試験しまた望みならば分析してその性質と本性を発見してみよと云い、次いで彼に告げて、これら小物体はいかにつまらぬものに見えるかは知れないが、これを地中に播けばその周囲の一切の塵埃と湿気の中で自分の目的に最も適合する部分を選び分け、驚くべき嗜好と判断と実行力とをもってこれらの部分を蒐集し、配列し、最初に地中に播かれた小物体とはほとんどいかなる点でも似ない美しい姿に成長するところの、選択、結合、配列の、またほとんど創造の、興味ある能力を有つものである、と教えたとしよう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そこで親がこの人を択(え)り出して娘にどうだと聞いた時娘の心にも異存がなければ忽(たちま)ち相談は纏(まと)まりますけれども...
村井弦斎 「食道楽」
...料理法に一番大切な事は原料を択ぶのです...
村井弦斎 「食道楽」
...材料の選択や仕事の工程に対し...
柳宗悦 「工藝の道」
...見つけ又は択び出させるに在るのだから...
柳田國男 「書物を愛する道」
...できれば誰でもそれを択(と)るであろうことは言を俟(ま)つまでもない...
吉川英治 「新書太閤記」
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