...蛇(へび)が殻(から)を抜け出ると同じに...
有島武郎 「或る女」
...抜け出る状(さま)に...
泉鏡花 「悪獣篇」
...抜け出る道はないはずですの」「洋館の方の窓なんかも締りが出来ていたのですか」「ハア...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...問題の片盤坑の鉄扉を抜け出ると...
大阪圭吉 「坑鬼」
...何人(なんびと)といえども片盤坑から抜け出る事は出来ない...
大阪圭吉 「坑鬼」
...諸君のごとくにはそこから抜け出ることのできない女である...
大杉栄 「男女関係について」
...瀬戸を抜け出る時には...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...すぽりと貝殻から抜け出ると...
太宰治 「親友交歓」
...吾々の社会心理学――イデオロギー論――にまで抜け出ることが出来るだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この論文は今のこの水準を高め或いは抜け出る筈であって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...緩く挾んでおけば抜け出るし...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...やつと抜け出る事が出来た...
林芙美子 「瀑布」
...私たちの協力も歴史の課題から抜け出ることはない...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...お婆さん今日もやってるなとにが笑いしながら垣根の切れ目からソッと自分の内の農園の方に抜け出るとお父さんは案の通り向うのコヤシだめで怒った顔をしてかきまわしていてズッとこっちの垣根のそばでは昇さんのお母さんの...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...わたしみずからが容易に自分の霊魂の執拗さから抜け出ることができないからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...階級は民族から完全に抜け出ることはできない...
矢部貞治 「政治学入門」
...苦悶から抜け出るまでの...
吉川英治 「大岡越前」
...怪しい頭巾男が明け方抜け出る姿を目撃したことまですっかり並べたてて忠告した...
吉川英治 「新・水滸伝」
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