...抜け出る状(さま)に...
泉鏡花 「悪獣篇」
...自由に抜け出る事が出来れば...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...抜け出る道はないはずですの」「洋館の方の窓なんかも締りが出来ていたのですか」「ハア...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...瀬戸を抜け出る時には...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...正気な意味でわれわれ自身から抜け出ることができる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...やがてはその習字臭を超脱した自己の字にまで抜け出る事だろうと考えてみずから慰めるのが常である...
高村光太郎 「書について」
...そういう不充分な段階から抜け出ることを欲せずあくまでその段階に固執する場合に...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...直ぐ行くから」看護婦は難所を抜け出るやうに走り去つた...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...やつと抜け出る事が出来た...
林芙美子 「瀑布」
...抜け出ることが出来ないといふよりも...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...盗みの道から抜け出ることの出来ない彼女は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お婆さん今日もやってるなとにが笑いしながら垣根の切れ目からソッと自分の内の農園の方に抜け出るとお父さんは案の通り向うのコヤシだめで怒った顔をしてかきまわしていてズッとこっちの垣根のそばでは昇さんのお母さんの...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...わたしみずからが容易に自分の霊魂の執拗さから抜け出ることができないからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...繭(まゆ)を破って抜け出る蛾(が)のように這(は)い起きて...
吉川英治 「江戸三国志」
...私が切支丹屋敷を抜け出る時に...
吉川英治 「江戸三国志」
...苦悶から抜け出るまでの...
吉川英治 「大岡越前」
...怪しい頭巾男が明け方抜け出る姿を目撃したことまですっかり並べたてて忠告した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...抜け出るように色白な秀でた額(ひたい)つきをした...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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