...貨車抜き取りの瞬間...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...――私は夢中でその短刀を抜き取りましたの...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...私が片ッ端から続目(つぎめ)を割って抜き取りました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...すらりすらりと紙幣を抜き取り...
太宰治 「帰去来」
...(叫ぶ)コレア・ウラア! 安重根ウラア!禹徳淳 (手の赤紙を読み続ける)究凶究悪惨たる手段十強国を欺きて内臓を皆抜き取りながら青年N それは誰の作だ...
林不忘 「安重根」
...禹徳淳 (つづけて)十強国を欺きて内臓を皆抜き取りながら合唱 (はじめは低く...
林不忘 「安重根」
...私は死んだ彼女の指から結婚指輪を抜き取り...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...刀の小柄(こづか)を抜き取りその松の木に...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪女塚の台石一枚を抜き取りにかかったのは是非もないことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...すなわち、宇治山田の米友公が、粒蒔(つぶまき)、散蒔(ばらまき)の曲芸を演じた名残(なご)りを、或いは道草の間より、樹木の枝の股より、石の地蔵のお水凹(みずくぼ)の蔭より掻(か)き集め、或いは三ぴん氏や、三下氏の額、頬、顋(あご)、たぶさの間から引っぺがし、抜き取り、それから最後に、優に半分は投げ残された袋に納めきるのが一仕事であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分で矢を抜き取り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...脇差は柴田家のもの――父上御秘蔵の一口(ひとふり)ではございませんか」「…………」「私は夢中でそれを屍体(したい)から抜き取りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...(コロを一本抜き取り)ご苦労ご苦労...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...完全な平等を抜き取り神に捧げていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...旨く鞘から抜き取ります...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...今の番頭から掏り取った紙入れを取り出し、中味を抜き取り、空の紙入れをポンと投げる...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...――権八のほかにあんなことをする者はいないと思います」隼人は墓土に突き立っている矢を抜き取り...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...砂糖馬車の抜き取りなどの類は...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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