...それも一つの折檻か...
泉鏡花 「薄紅梅」
...終夜夫アレサンドロ氏によって残酷(むご)たらしき責め折檻に遭わされたらしく...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...夢中になって折檻した...
谷崎潤一郎 「少年」
...さながら皇天ことにわれ一人(にん)をえらんで折檻(せっかん)また折檻の笞(むち)を続けざまに打ちおろすかのごとくに感ぜらるる...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...やっと七つになったばかりの生みの娘を笞(むち)で折檻している――このことは僕の手帳に詳しく書きこんであるんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...必(かならず)手ひどい折檻(せっかん)などはなされまじ...
永井荷風 「榎物語」
...何が氣に入らなくて折檻してゐるんだ」「親分の前ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このごろは唯呵責(かしゃく)と折檻(せっかん)よりしか児太郎から受けない彼は...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...少しきびしく叱るとか折檻(せっかん)などすると...
山本周五郎 「似而非物語」
...こごさには折檻される意味がわからないようすでしたが...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...折檻(せっかん)の間(ま)だ」などといわれたりしている所でもあった...
吉川英治 「私本太平記」
...わしの折檻(せっかん)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...折奉書三枚にもわたる長文の折檻状(せっかんじょう)であったのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...飲め」と衆人稠座(ちゅうざ)のなかで御折檻(ごせっかん)のあったことや...
吉川英治 「新書太閤記」
...きっと折檻(せっかん)してくれます...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おれが折檻(せっかん)するのだ...
吉川英治 「親鸞」
...この沢庵が折檻(せっかん)してやる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...子供のしつけの上で折檻は必要だと考えている人さえある...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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