...折助の前身には無頼漢(ぶらいかん)もあれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...折助連中といえども...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角を折助どもの手から取り戻すべく...
中里介山 「大菩薩峠」
...折助どもがひっくり返り且(か)つひっくり返り...
中里介山 「大菩薩峠」
...当るを幸いに折助を噛(か)みつぶし噛みつぶして廻る早業(はやわざ)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうしていると、折助の一人が、ふらふらと歩いて来て、お銀様に突き当るようにしてすれ違って、「危ねえ、危ねえ」と言いましたから、お銀様も気がつくとその折助は酔っていて、足許も定まらないようであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...折助は、いよいよ噪(さわ)ぎました...
中里介山 「大菩薩峠」
...近づきが終ってから市五郎は卑下(ひげ)と自慢とをこき交ぜて、自分がこの土地に長くいることだの、折助や人足、それらの間における自分の勢力が大したものであること、御支配をはじめ重役の間にて自分の信用が多大であるということ、そんなことを、それとなく言っているが、お松には聞き苦しいほどであるのに、お絹は上機嫌で、「お松や、お政治向きのことは別にして、そのほかのことならこの人が何でも心得ているから、お前、何か頼みたいことがあるなら、遠慮なくこの人に片肌脱いでおもらい」とまで言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...仲間の折助どもに見られでもしてみろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...団結した折助の勢力には侮(あなど)り難いものがあるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...六尺棒を持ったところの折助風ののが数名いる...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵は、米友にさえ聞かすことを憚(はばか)り怖れていたが、その内容を素っぱ抜いてみると、それは安直と金十郎から来た果し状で、その文句には、「道庵ノ十罪ヲ数ヘテ、之(これ)ヲ斬ルベキコト」その理由とするところの大要を言ってみると、第一、今度、我々が名古屋へ来て華々しき興行をしようとしたのが、突然、中止命令を受けたというのは、これは道庵の密告が因を為しているにきまっている――次に、道庵が長者町へ開業しても吾々へ渡りをつけずに十八文で売り出したために、同業者が非常に迷惑をしていること、且つまた、道庵が日頃、傲慢無礼(ごうまんぶれい)にして、人を人とも思わず、我々をつかまえて三ぴんだの、折助だの、口汚なく罵(ののし)るのみならず、我々の先棒となっている安直先生をつかまえて、ラッキョ、ラッキョ、ラッキョの味噌漬なんぞと聞くに堪えない雑言(ぞうごん)を吐く、道庵自身は相当の実入(みい)りがあるのに子分を憐まず、ためにデモ倉やプロ亀の反逆を来たしたことの卑吝慳貪(ひりんけんどん)を並べ、そのくせ、自分はいっぱし仁術めかして聖人気取りでいるが、今度の道中なんぞも、従者の目をかすめて宿場女郎を買い、或いは飯盛に戯れる等の罪悪数うるに遑(いとま)がない、この上もない偽仁術聖人である...
中里介山 「大菩薩峠」
...折助連は道庵の匙加減に恐れ入ってしまっているところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十八「おお、松風、いいところへ」「どうして、ここがわかったエ」「いや、道中、ちっと聞き込んだものでごんすから、多分、丁馬親分や、安直兄いもこちらでごんしょうと、わざわざたずねて来やんした」「よく来てくれた、一人か」「ほかに、連れが一人ごんす」「じゃ、こっちへ通しな」「連れて来てようごんすか」「遠慮は要らねえ、友達かエ」「いや、わっしの川柳の師匠でごんす」「おや、川柳の師匠、てめえ洒落(しゃれ)たものを連れて歩いてやがるんだな」「師匠は江戸ッ子でごんす」「なに、江戸ッ子!」「およそ大名旗本の奥向より川柳、雑俳、岡場所、地獄、極楽、夜鷹、折助の故事来歴、わしが師匠の知らねえことはねえという、江戸一の通人でごんす」「そいつぁ、耳寄りだ」「天から降ったか、地から湧いたか」「丁馬親分――安直兄い、およろこびなせえ」「何はともあれ、その江戸ッ子の大通先生を、片時(へんじ)も早くこの場へ……」「合点(がってん)でごんす」暫くあって、ひょろひょろとこの場へ連れて来られた一人の通人がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...折助(おりすけ)や仲間が持っていちゃ悪いのかえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殺されてみると折助でも中間でも下手人(げしゅにん)を捜さないわけには参りません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あとは二人の折助で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...折助(おりすけ)やお店者や飴しゃぶりの子守り女やおいらん衆が読むのだからと絶えず自分に言い聞かせても...
林不忘 「仇討たれ戯作」
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