...はじめて折助根性がよく現われるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...口上言いや折助(おりすけ)なんぞが...
中里介山 「大菩薩峠」
...かねて折助と懇意にしている遊び人連中がその加勢にと飛び出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...鼻梁(はなばしら)を横に切られた折助の一人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...これはこれは」と言って折助は急に...
中里介山 「大菩薩峠」
...折助なんぞはお歯に合わねえという思召しなんだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...折助どもの集まっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...二朱じゃやすい」と風邪を引いた折助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪い折助のために酷い目に遭ったことを思い出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...「また折助のやつらだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは「折助(おりすけ)だな」と感じました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時、道庵は少しも騒がず、後ろへ飛びしさると見るや、かねて橋の欄干に立てかけて置いた匙附きの青竹を取って、米友流に七三の構え、「誰だと思う、つがもねえ、江戸の下谷の長者町へ行けば、泣く子もだまる十八文の道庵を見損って怪我あするな、当時、人を斬ることに於ては武蔵の国に近藤勇、薩州では中村半次郎、肥後の熊本には川上彦斎(げんさい)、まった四国の土佐に於ては岡田以蔵、ここらあたりが名代の者だが、この道庵に比べりゃあ赤児も同然、甘えものだ、これ見ろ、この匙加減をよく見てから物を申せ、すべて今日まで道庵の匙にかかって、生命の助かった奴があったらお目にかかる……」こう言って、右の匙附きの青竹を無二無三におっぷり廻したのには、三ぴんも、折助も、らっきょうの味噌漬も、ケシ飛んでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは折助の卑劣なるものに対する日頃の反感が手つだっているとはいえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いやいや、もう今となっては、そんな生ぬるいことじゃありません、お前という人は、どうしても、わたしの命令に絶対服従から免れることじゃないのよ、友さん、わたしは、お前が好きで好きでたまらなくなった」「馬鹿、畜生、阿魔、そんなことが聞いていられるか! どうするか見やあがれ」「どうともしてごらん、煮るとも焼くとも、横にするとも縦にするとも、わたしの身体(からだ)を今晩は友さんに、そっくり上げるわ、好き自由に、いいようにして頂戴」「うむ――」「まあ、あつらえたように、そこに蒲団(ふとん)も枕も出してあるわ、あのお雪さんていう子、なんて粋(すい)の通る子でしょう」「ちぇッ、どうするか見やあがれ、このかってえ坊!」と米友が怒罵して、ぐっと炉辺に仁王立ちになって再び叫びました、「かってえ坊!」おそらくこれが悪罵の頂上でしょう、馬鹿と言い、畜生と言い、阿魔と言い、いずれにしても人に快感を与えるものではない、他を辱(はずか)しめると共に、自らを辱しめずには置かない非紳士的の悪態ではあるけれども、それは尋常人も、どうかすると沸騰的に使用することもあるが、かってえ坊に至っては――もう頂上であり、極度であって、折助、夜鷹の類(たぐい)といえども、滅多に口にすることを恥づる冒涜(ぼうとく)の言を、米友が弄(ろう)しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...小者、折助手合は、物の隅、建物の蔭などから、好奇に燃える眼を光らせて、この半裸体の女の、不思議なアク洗いを見物しておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...背中一面に大津繪(おおつゑ)の藤娘(ふぢむすめ)を彫つた折助とが爭ふことになりましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...折助や御用聞きなどが油をうるに都合のいい西瓜(すいか)売りの縁台が二...
吉川英治 「江戸三国志」
...尻はしょりの折助(おりすけ)が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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