...折り入っていろいろと葉子の身の上を頼んだ...
有島武郎 「或る女」
...わたしたちの仕事もまだにらまれずにいたんでしたから……時に奥さん」そういって折り入って相談でもするように正井は煙草盆を押しのけて膝(ひざ)を乗り出すのだった...
有島武郎 「或る女」
...折り入って頼むことだから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...どうか一つ折り入っての御願いですが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...これは私の折り入っての御願いであります……」という意味を私は岡倉先生へ申し述べました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...若旦那(わかだんな)様が折り入ってお眼にかかりたいといっていられる...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...しかし私はあんたに折り入って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...「家内が、晩のおかずば買い出しに、町に出とるもんじゃけん、お茶も出されんが、……」そういって、台所の方を眺めまわしてから、やっと、気づいたように、「そら、そうと、勝則君、なんか、用じゃったとな?」「ええ、……ちょっと、……」「話さっしゃい」「すこし、折り入って、……」「こみいったことな?」「はあ」「なんでも、聞かせなさい...
火野葦平 「花と龍」
...折り入って話したいことがあって...
火野葦平 「花と龍」
...「玉井さん、折り入って、御相談があって来たとですけんどなあ」「いうて下さい」「実はな」と、新之助が、声を落して、「金さん、お前、ドスを、仰山、集めちょったろうが? それを、勇(ゆう)さんが貸して貰いたいというとるんじゃ...
火野葦平 「花と龍」
...「ふうん、成る程、ますます気鋒の鋭い奴だな!」そして、わざとらしく取ってつけたような快活さで、「如何にも、旗本の隠居と泥棒でも、一度懇意になった上は、何かの場合、折り入って、相談ごとをする時が無いとも限らぬ、だがまあ、当分は、別に頼むことも無いようだ」「そりゃあ、泥棒は、あっしの渡世、御隠居さんは、書画骨董、珠玉刀剣が、死ぬ程お好きだということ、何処そこの蔵から、手に入れられねえ宝物を、盗って来い位なら、御相談にも乗りましょうが、弱い者虐(いじ)めや、清い人を、難儀させるようなことだけは、命を取られても、出来ねえ闇太郎、――それだけは、御承知下せえまし」と、天地に身の置き所も無い若い盗賊、権勢家三斎を前に置いて、虹(にじ)の如き気を吐くのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「御用でござりますか?」胸をさすって、小腰をかがめると、狡(ずる)そうな目つきに、妙な微笑を見せて、「折り入って、話があるのだが――」と、あたりを見まわすようにして、「御隠居の御息女が、あちらで、酔をさましていらっしゃる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「は、は、は、むく犬、大した気合だな、度胸だな、機嫌だな? 俺だ――わからねえか? 久しぶりだの――」吉原かぶりを、解いて、突き出すようにした顔――その浅黒い、きりっと苦味ばしった、目の切れの鋭い、その顔を、むく犬は、一瞥(いちべつ)すると、ぎょっとしたように、「へえ――こりゃあ!」と、叫んだが、また、ひどく、なつかしくもあるように、「まあ、何と珍しい――どうした風の吹きまわしで――親分、あっしゃあ、合わせる顔はねえのだが――」と、いいざま、土間に、殆(ほと)んどはだしではね下りて、びっくりする婆やには見向きもせず、格子の止め釘をはずして、ガラリとあけて、「あねはんはいませんが、さあ、ずっと、お上んなすって――」「そうか、じゃあ、けえるまで、またせて貰おうか――実は、ちっと、姐御(あねご)と、折り入って、話があってな――」闇太郎、手拭で、裾を、パンパンと叩くと、吉の案内で、茶の間に通る...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...折り入っての頼みがありますので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「……折り入って...
吉川英治 「新書太閤記」
...折り入って、おはなしとは」こう促(うなが)されて、三名はややかたくなった顔を見合わせていたが、その中でも最も剛直(ごうちょく)な感情家らしい藤田伝五が、「左馬介様...
吉川英治 「新書太閤記」
...是非折り入って内密にお目にかかりたいと存じますが」こういって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あの三次か」「折り入って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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