...いきなり癩患者(むろん初期)が出てきて抒情的な風景の中で家族と別れる場面などをやってみせれば...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...もしくは其の抒情的なるが為めにあらずや...
綱島梁川 「国民性と文学」
...最も抒情的なものと考えられる詩歌の類で...
寺田寅彦 「科学と文学」
...あらゆる文学の中でも最も著しく個々の能知者たる作者が所知者たる対象の中に没入して現われて来るのは詩歌ことに抒情的なそれである...
寺田寅彦 「文学の中の科学的要素」
...此の子供を育てるに実に良心的でやさしさ此の上もなかつた一小市民――それがコリンヌ風な意味ででもサッフォ風な意味ででも抒情的な詩人であつたといふわけである...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...高い抒情的な感動と同列に置くだけの値打があって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この戯曲のそういう抒情的な美しさはすこしも減じていない...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...この抒情的な画題に対していだいている僕たちの観念がものの見事に粉砕せられてしまっているのだ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...抒情的な恋愛の思ひ出とかばかりだつた...
牧野信一 「父を売る子」
...極(きは)めて抒情的なアメリカの歌謡曲である...
宮地嘉六 「老残」
...僕の書いたものは抒情的な処もあれば...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...その寂しい抒情的な気分には...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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