...五軒目には人が住んでいたがうごめく人影の間に囲炉裡(いろり)の根粗朶(ねそだ)がちょろちょろと燃えるのが見えるだけだった...
有島武郎 「カインの末裔」
...だんろでは、火が赤々と、燃えていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「いたずらっ子」
...うっかりそんなものを燃(もや)すことはできないのだ...
海野十三 「少年探偵長」
...かれその火の盛りに燃(も)ゆる時に...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...画(ゑ)の色はこの世のものとも思へぬ程朱に燃えてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...火種もなし石炭もなしで火を燃やすのが...
林不忘 「安重根」
...情(じゃう)が燃(も)えてゐたら...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...色々な妙な思想がフィルムの形になって外国から続々入り込んで全国に燃え拡がるのは事実である...
寺田寅彦 「教育映画について」
...ついでに (Skt.)jval は「燃える」である...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...実際この線香花火の一本の燃え方には...
寺田寅彦 「備忘録」
...それから到る処たくさんの墓の上に死者の霊火が蝋燭のように燃えていた...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...復讐(ふくしゅう)の欲望が火と燃えないわけには行きません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのものに脅えたような燃える眼は...
原民喜 「廃墟から」
...痩せてよろ/\としながら猶燃ゆるが如き紅...
正岡子規 「小園の記」
...もう赤い火は燃(も)えていませんでした...
宮沢賢治 「貝の火」
...肉身の深き底より已(や)むに已(や)まれず燃えあがる※情(ねつじやう)の其(そ)れにひとしき紅(あか)き薔薇(ばら)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...今度こそ少年は怨みの復讐に燃えて決心が堅い...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...ボートルレは急に偉大な力が彼の全身に燃えたかのようであった...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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