...彼の会社は経営不振で株価が大暴落し、ついには払底してしまった...
...あまりにも浪費家だったため、ついには財産を払底させてしまった...
...水泳大会でトップだった彼が、最後の50mで大きくペースを落とし、結局払底した...
...爆弾テロの被害者救済のため、政府が大規模な資金援助を行って国庫を払底させた...
...ギャンブルにはまり、ついには全財産を払底してしまった友人に心を痛める...
...――村長や小学校長を先頭に若者達も元気で出て行ったバンザーイ バンザーイ小作料も払えない家のことなどふり捨てて――国家の為――八千万国民のためだとああだが間もなく故郷には入った情報は戦死! 負傷!おお 片腕や松葉杖や白骨の大量生産品物は払底するし物価は上った村長は戦死者を表彰したが村には乞食が増加した「えい 何時まで誑(たぶらか)されておれるかい」野郎は藁蒲団の上から起ち上った...
今村恒夫 「アンチの闘士」
...原料は年一年と払底して次第に山の奥深く入って採集せねばならなくなり...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...これらが小僧払底の最大原因であろう...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...上海は家が払底(ふってい)していて...
高見順 「いやな感じ」
...昨今は独逸製の良い薬が払底しているとかで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...たしかその頃は借家が払底(ふってい)な時でしたから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...シンタキスの可能性を払底させるといふ徹底的なやり方であつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...借家の払底なをりだつたので...
徳田秋声 「風呂桶」
...謂わば一種の公開図書室で、図書払底の折柄、研究員として出入の許可を求めてくる者が多かった...
豊島与志雄 「波多野邸」
...書く材料の払底(ふってい)になった今頃...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...生憎(あいにく)材料払底の為(た)め其意を果さず...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「然(しか)しトチメンボーは近頃材料払底の為め...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...つまりは人が払底(ふってい)なためだったのでしょう...
夏目漱石 「私の個人主義」
...米穀(べいこく)払底(ふってい)の折柄...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...家が払底している...
宮本百合子 「思い出すこと」
...近頃家庭料理が急に盛(さかん)になったため西洋鍋や西洋道具が払底(ふってい)となって随分悪い品を高く売付けるそうです...
村井弦斎 「食道楽」
...益(ますます)払底して来た...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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