...彼の会社は経営不振で株価が大暴落し、ついには払底してしまった...
...あまりにも浪費家だったため、ついには財産を払底させてしまった...
...水泳大会でトップだった彼が、最後の50mで大きくペースを落とし、結局払底した...
...爆弾テロの被害者救済のため、政府が大規模な資金援助を行って国庫を払底させた...
...ギャンブルにはまり、ついには全財産を払底してしまった友人に心を痛める...
...原料は年一年と払底して次第に山の奥深く入って採集せねばならなくなり...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...上海は家が払底(ふってい)していて...
高見順 「いやな感じ」
...昨今は独逸製の良い薬が払底しているとかで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...たしかその頃は借家が払底(ふってい)な時でしたから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...シンタキスの可能性を払底させるといふ徹底的なやり方であつた...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...材料払底の折だったので...
徳田秋声 「仮装人物」
...酒の払底な今の時代でも...
徳田秋声 「縮図」
...――建物払底の折柄だ...
豊島与志雄 「朝やけ」
...謂わば一種の公開図書室で、図書払底の折柄、研究員として出入の許可を求めてくる者が多かった...
豊島与志雄 「波多野邸」
...その中(うち)にはこの陳腐(ちんぷ)ながら払底(ふってい)な趣(おもむき)が...
夏目漱石 「思い出す事など」
...御影石(みかげいし)が払底(ふってい)なのかいと質問して見たら...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...「然(しか)しトチメンボーは近頃材料払底の為め...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...而(しか)して斯(かく)の如き労働者は工場主側に於ては労働者の払底を告げざる限り永久に容(い)れられざるは勿論なり...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...貸家払底の頂上であったことが分る...
宮本百合子 「思い出すこと」
...下松は借家払底で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...近頃家庭料理が急に盛(さかん)になったため西洋鍋や西洋道具が払底(ふってい)となって随分悪い品を高く売付けるそうです...
村井弦斎 「食道楽」
...明治のものさえ払底の姿...
山本笑月 「明治世相百話」
...それも珍本払底でたいていは月並の凡書ぞろい...
山本笑月 「明治世相百話」
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