...さおもへば打物の石に觸るゝ音も聞ゆる如し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...打物取つての達人なれば(owing to his great skill in arms)其身には唯微傷を受けたるばかり(was only slightly wounded himself)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...一緒に菓子をたべた本妻と養ひ娘は、ケロリとして居るんだから、これは毒害と思はなきやなりません」「成る程ね、その菓子は一人つづ別の物に入れてたべたことだらうな」「一と口ぢや頬張りきれさうもない、菊形の打物で、一人に一つづつ腰高の菓子臺に載せて配つたさうですよ」「そんな世話は誰が燒いたんだ」「不思議なことに、死んだお小夜だから變ぢやありませんか」「毒は?」「色も匂ひも味もないところを見ると、砒石(ひせき)だらうと言ふことで、喰べ殘しの小さい片(かけ)らを、本道の石齋が持つて行きましたが」「鼠捕りだな」「兎も角も、ちよいと御輿(みこし)をあげて下さいよ、親分」「それくらゐのことなら、お前でも裁(さば)けるだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...打物が出し崩れて居りました」「――」「私は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...打物(うちもの)の光をお見でないか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...打物(うちもの)などを懸けつらねたる間(ま)...
森鴎外 「文づかひ」
...今日は格別のお慈悲で打物を持たせてやるから...
吉川英治 「剣難女難」
...行く行く篝屋武士も、打物取って、討手方の一翼に入る...
吉川英治 「私本太平記」
...長柄(ながえ)を以て手馴れの打物とし...
吉川英治 「私本太平記」
...打物を把(と)ってお守りするぐらいな覚悟でなければなりませぬ」ぜひなく...
吉川英治 「私本太平記」
...武具や打物には調達にもかぎりがある...
吉川英治 「私本太平記」
...住吉の打物屋鳶七(とびしち)が...
吉川英治 「私本太平記」
...打物把(と)って...
吉川英治 「新書太閤記」
...打物(うちもの)把(と)って集まったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...“鉤付(かぎつ)キ鎌鎗(かまやり)”という打物を祖父(じい)が発明いたしましたんで」「ほ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...打物とった武家の果てじゃ」「はははは...
吉川英治 「親鸞」
...武具馬具打物(うちもの)などのすべてのそうした血なまぐさい物に囲まれている日常が...
吉川英治 「親鸞」
...紅と白の打物(うちもの)の干菓子が供えてあるのを仰いで...
吉川英治 「源頼朝」
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