...その頃長寿斎(ちょうじゅさい)という打物(うちもの)の名人があった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...黄金の打物(うちもの)を以て代りの蓋をお作りになりましたが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...唯一の打物であるそれを取って...
中里介山 「大菩薩峠」
...(あん)この入つた大きい打物ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勘定し切れないほどの値打物だ――」主人の熊谷三郎兵衛は...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...打物場(うちものば)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...打物(うちもの)の光をお見でないか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...南天弓 馬場民部少輔(しょうゆう)一 陣太鼓跡部大炊介(あとべおおいのすけ)一 陣貝 長坂長閑(ちょうかん)一御打物(おんうちもの)飯富兵部少輔一 青貝の槍 小畑山城守一 拍子木 甘利左衛門尉総帥(そうすい)信玄は...
吉川英治 「上杉謙信」
...少数の味方との声や打物の喚(おめ)きが聞えて来たので...
吉川英治 「大谷刑部」
...今日は格別のお慈悲で打物を持たせてやるから...
吉川英治 「剣難女難」
...打物を把(と)ってお守りするぐらいな覚悟でなければなりませぬ」ぜひなく...
吉川英治 「私本太平記」
...住吉の打物屋鳶七(とびしち)が...
吉川英治 「私本太平記」
...打物取って打ち合っての大将首ではないけれど...
吉川英治 「私本太平記」
...打物と打物との烈しい響きなどである...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ見るほどの暗い朝霧の中いちめんに、濛々(もうもう)と立ちけぶっている物の具きびしい騎馬剣槍(けんそう)を見るや、長門守はまた急いで邸内に引っ返し、よろい櫃(びつ)を覆(くつが)えして、具足を着こみ、打物とって、「つづけ」と、子息二人、その余の者、ひっくるめて、三、四十人を手兵とし、信長の側へ駈けつけようとしたものであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...打物(うちもの)把(と)って集まったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...家代々の打物(うちもの)造り...
吉川英治 「新・水滸伝」
...“鉤付(かぎつ)キ鎌鎗(かまやり)”という打物を祖父(じい)が発明いたしましたんで」「ほ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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