...汝は宜しく汝の心に向(むか)うて我が才力(さいりき)如何を問ふべしと...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...生れつき才力が豊な上に...
芥川龍之介 「奇遇」
...妄(みだり)に才力を弄(ろう)さうとしない...
芥川龍之介 「僻見」
...ちっぽけな才力を今でも頼んでいる...
有島武郎 「或る女」
...そこを自分の才力で丸めるのが時に取っての興味のようにも思えた...
有島武郎 「或る女」
...才力の以て圧服し得べからざるものあるを顧慮せざる風あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...聖なる運命と争う人間の才力のその破滅の特相をつかんでいる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...元来父は藩では才力のあった方ゆえ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その才力また拙劣なるにあらずといえども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...下等士族は何等(なんら)の功績(こうせき)あるも何等の才力を抱(いだ)くも...
福沢諭吉 「旧藩情」
...その仲間(なかま)の中にも往々(おうおう)才力に富み品行賤(いや)しからざる者なきに非ざれども...
福沢諭吉 「旧藩情」
...才力ともに用をなさず...
福沢諭吉 「中元祝酒の記」
...その実はともに天道の法則にしたがいて天賦の才力を用ゆるの外ならざれば...
福沢諭吉 「中元祝酒の記」
...畢竟(ひっきょう)私の才力がエライと云(い)うよりも...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...至於才力之均敵(さいりよくのてきとひとしきにいたりて)...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...才力を恃(たの)んで天下に呼号するのは英雄豪傑の会心事でなければならぬ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...米にもこれに似た天才力はあるのかもしれない...
横光利一 「夜の靴」
...――また自分に頽勢挽回(たいせいばんかい)の才力はないとして...
吉川英治 「新書太閤記」
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