...書生は才力に誇っていたと見え...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...滔滔(たうたう)と何(なん)でもしやべり得る僕の才力を示さんが為なり...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...如何に両大家の才力を以てしても...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...ちっぽけな才力を今でも頼んでいる...
有島武郎 「或る女」
...そこを自分の才力で丸めるのが時に取っての興味のようにも思えた...
有島武郎 「或る女」
...しかれども爾はナザレの一平民にして誰(たれ)も爾の才力と真価直(しんかちょく)とを知るものなし...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...某(それがし)は元来三百俵の御番士よりカクまでに立身したるは才力にあらず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...実際才力の上からも年齢(とし)からも君を兄と思っていた...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...才力の以て圧服し得べからざるものあるを顧慮せざる風あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...元来父は藩では才力のあった方ゆえ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...まず自分の才力と元金とを顧み...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...才力ともに用をなさず...
福沢諭吉 「中元祝酒の記」
...その実はともに天道の法則にしたがいて天賦の才力を用ゆるの外ならざれば...
福沢諭吉 「中元祝酒の記」
...いかなる才力あるも...
福沢諭吉 「徳育如何」
...至於才力之均敵(さいりよくのてきとひとしきにいたりて)...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...米にもこれに似た天才力はあるのかもしれない...
横光利一 「夜の靴」
...――また自分に頽勢挽回(たいせいばんかい)の才力はないとして...
吉川英治 「新書太閤記」
...吾人の渇仰する天才力ーライルは三階の屋根裏からはるかに樽の中の蛇を眺めながら星とともに超越していた...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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