...汝は宜しく汝の心に向(むか)うて我が才力(さいりき)如何を問ふべしと...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...……三十七 越し人彼は彼と才力の上にも格闘出来る女に遭遇した...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...生れつき才力が豊な上に...
芥川龍之介 「奇遇」
...書生は才力に誇っていたと見え...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...滔滔(たうたう)と何(なん)でもしやべり得る僕の才力を示さんが為なり...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...如何に両大家の才力を以てしても...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...柳里恭のディレツタンティズムは超凡の才力を負うてゐると共に...
芥川龍之介 「僻見」
...才力の以て圧服し得べからざるものあるを顧慮せざる風あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...元来父は藩では才力のあった方ゆえ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...實に驚くべき才力である...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...その才力また拙劣なるにあらずといえども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その実はともに天道の法則にしたがいて天賦の才力を用ゆるの外ならざれば...
福沢諭吉 「中元祝酒の記」
...いかなる才力あるも...
福沢諭吉 「徳育如何」
...畢竟(ひっきょう)私の才力がエライと云(い)うよりも...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...至於才力之均敵(さいりよくのてきとひとしきにいたりて)...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...玄徳の才力を試そうためにほかならん」「では...
吉川英治 「三国志」
...――また自分に頽勢挽回(たいせいばんかい)の才力はないとして...
吉川英治 「新書太閤記」
...吾人の渇仰する天才力ーライルは三階の屋根裏からはるかに樽の中の蛇を眺めながら星とともに超越していた...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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