...今まで吹き付ける白いものの途絶へた隙から見えてゐたと思ふと見る見るうちに吹き散る雪や霰で見えなくなります...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...空から上から下から横から吹き付ける雪...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...風がごうッと吹き付ける度に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...丁度フラスコの口に斜めに呼気(いき)を吹き付ける時に出る音と同じ訳で...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...ブンゼン燈のバリバリと音を立てて吹き付ける焔の輻射(ふくしゃ)をワイシャツの胸に受けながらフラスコの口から滴下する綺麗な宝石のような油滴を眺めているのは少しも暑いものではなかった...
寺田寅彦 「夏」
...遂(つい)に三千代の方に吹き付けるのだと解釈した...
夏目漱石 「それから」
...から風が御濠(おほり)の向(むこ)うから吹き付ける...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...これへ吹き付ける海風はいかなる方位でも...
柳田國男 「地名の研究」
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