...もっと手近なところでいえば...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...まづ手近なところから彼の歡喜をわけてやらうといふ心からにちがひない...
太宰治 「猿面冠者」
...もうさう手近なところにはなくなつた...
田山花袋 「日光」
...手近なところから始めよ...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...手近なところで、たとえばこのわたしとトリゴーリンだっても……ソーリンが杖(つえ)にたよりながら登場...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...まず手近なところでたとえば生け花の芸術を考えてみる...
寺田寅彦 「映画芸術」
...手近なところに落着いて...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...手近なところでは...
豊島与志雄 「鴨猟」
...幸い手近なところに非常にいい本がある...
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」
...われわれ素人にも分るような手近なところにあるのではないかと思われる...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...まず第一に手近なところを言えば...
夏目漱石 「三四郎」
...手近なところから岸へあげて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...金はどれほどでも出してやるから手近なところで店でも持ち...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...居どころがわかったって電話なんかかけられるような手近なところじゃない...
久生十蘭 「だいこん」
...そんな手近なところに足がかりはないのである...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...それにもっと手近なところに幾らもおりまさあね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それはすぐ手近なところにあるらしい感じがする...
三好達治 「霾」
...手近なところに清水を引いた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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