...隊長たる君が勘定から洩らしている隊員...
海野十三 「断層顔」
...向き合いになってももう面輪(おもわ)が定かに見えない...
鈴木三重吉 「千鳥」
...それを出発点として成立した物理学の学説は畢竟(ひっきょう)比較的少数の仮定から論理的演繹(えんえき)によって「観測されうる事象」を「説明」する系統である...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...ヒューマニズムの意義の含蓄を狭めることも限定かも知れぬが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...六かくて常識は平均値的なものや多数性から来る端初的な概念規定から...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...道幅も定かでない昔の街路が真直に通っていました...
豊島与志雄 「道標」
...事の真偽は定かでありませんけれども...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...逆に放射能の測定から...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...物の色の定かに見えぬ中に幻影の盾のみが闇に懸る大蜘蛛(おおぐも)の眼(まなこ)の如く光る...
夏目漱石 「幻影の盾」
...しかし定かではなかった...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...姿も定かではないほどであつた...
牧野信一 「海路」
...組織活動の否定からではなく...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...去定から厳重な養生を命じられた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...なお素姓も定かならぬそれがしを...
吉川英治 「三国志」
...老歌人の為定から「……お供も召されずお一人でか」と...
吉川英治 「私本太平記」
...ほんとか嘘かは定かでない...
吉川英治 「私本太平記」
...夜目なので定かでないが...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ勝家の生死も定かならねば...
吉川英治 「新書太閤記」
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