...手元に置いてあるものを指して、「御手許の○○から取り出してください」と言う...
...自分が考えたものや手作りの物を相手に手渡しながら「これ、御手許においで」と言う...
...仕事上、上司から命令される時に「御手許においてください」と言われることがある...
...素朴な疑問を持っている人が「この問題、御手許の解決策があれば教えてください」と相談する場合がある...
...一同は固唾(かたず)をのんで鍛冶屋の大将の手許(てもと)を見ている...
海野十三 「空襲警報」
...が、わしの手許には、まだこの問題を解くべき何の因子も集まっていない...
海野十三 「地球発狂事件」
...明治三十二年の十二月十一日の日附の手紙が私の手許にある...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...手許(てもと)に銀一粒の替(かえ)が無いなど冗談を言ってはいけない...
太宰治 「新釈諸国噺」
...住所も刷ってないような怪し気な奴めが! と言わんばっかりの顔をしてフガ奴(め)はジロジロと人の手許(てもと)を眺めていた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...ひそかに家内の手許に届けておいてくれるんです...
豊島与志雄 「自由人」
...それを兵馬の手許(てもと)に届けてもらうことをお松は何よりの楽しみにしていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...法然の手許に六年も給仕をしていたが...
中里介山 「法然行伝」
...大工の手許から一枚々々にまくれて出る鉋屑は流るゝ砂の上をすうつと走つてはくる/\と轉りながら後から/\出てこれも北へ/\と走る...
長塚節 「濱の冬」
...間に出來た女の兒だけ手許で育てたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もとの平次の手許に還(かへ)るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の手許にも居たことがあるので...
長谷川時雨 「四人の兵隊」
...おまけに編輯者からわざわざ僕の手許まで中西氏の原稿が廻送された以上一言挨拶して中西氏の誤解を解く責任があるように感じられる...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...当分の間は皇帝の手許に達しない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...今手許(てもと)に末家の系譜がないから検することが出来ない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...みかどのお手許へわたればそれでよいのだろうが」「いえ」年下の使僧がいった...
吉川英治 「私本太平記」
...あなたのお手許で...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのほか正行(まさゆき)などとも彫(ほ)っておるが』『お手許に...
吉川英治 「山浦清麿」
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