...手元に置いてあるものを指して、「御手許の○○から取り出してください」と言う...
...自分が考えたものや手作りの物を相手に手渡しながら「これ、御手許においで」と言う...
...仕事上、上司から命令される時に「御手許においてください」と言われることがある...
...素朴な疑問を持っている人が「この問題、御手許の解決策があれば教えてください」と相談する場合がある...
...かれ等の両親より更に親切な小児保護会の手許に彼等を置こうと務めつつあるではないか...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...近頃手許が苦しくて買へないから」とか言つたやうな文句がよくある...
薄田泣菫 「茶話」
...この間にも若干の手紙を受取ったのであろうけれども今は手許に見当らぬ...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...殊にそのぎら/\光る眼は先づ艶書の束に止まり、細君の手許から、張り掛けられた疊紙、それから又三藏の首筋に及ぶ...
高濱虚子 「俳諧師」
...彼の手許へひらひら飛んで來た...
太宰治 「猿面冠者」
...貴女のお手許に届いて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...「何うかして君のものだけでも手許へ置かなけりや...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...相当な料理屋の勝手許になっていて...
豊島与志雄 「変る」
...多年秘密の父から光子の手許(てもと)に送られていた教育費が途絶えた...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...搦手(からめて)からジリジリと待遇をもって自分を動かせないようにして手許へ引きつけて置きたいとの了見がよくわかっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...英山公の手許に腰元奉公をして居りますが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...いまその「二人」が手許(てもと)にないのでどんな詩を書いていたのか忘れてしまったけれども...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...長らく兄の手許(てもと)に保管されていたものだった...
原民喜 「永遠のみどり」
...手許にあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一升壜が手許(てもと)にあるということは...
山本周五郎 「青べか物語」
...併(しか)しあなたは巴里(パリイ)に於て既に著名なお人(ひと)ですから多分無事にお手許(てもと)に届くだらうと思ひます...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...郎党の手から景行の手許へ渡ったかどうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...石井さんは手許にあった金槌(かなづち)で叩き潰してしまいました...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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