...手元に置いてあるものを指して、「御手許の○○から取り出してください」と言う...
...自分が考えたものや手作りの物を相手に手渡しながら「これ、御手許においで」と言う...
...仕事上、上司から命令される時に「御手許においてください」と言われることがある...
...素朴な疑問を持っている人が「この問題、御手許の解決策があれば教えてください」と相談する場合がある...
...日本では私の手許に最も良く集まっている結果となった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...振(ふり)をはらりと手許へ返して...
泉鏡花 「婦系図」
...遂(つい)に第三回目の手紙が僕の手許へ届けられた...
海野十三 「海底都市」
...六冊ずつ手許に置くことができた...
大杉栄 「獄中記」
...ただしわたしは風景は手許にのこしておき...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あいにく今手許にお写真がないのであなたにお見せすることができないのは残念ですが」といかにも残念そうに前置きしてカ氏は話し出すのであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...つき当りの勝手許まで辿りついて...
豊島与志雄 「神棚」
...薪(まき)の一尺二三寸のものに手許へ革をまいただけの得物であった...
直木三十五 「巌流島」
...天竜寺の和尚とやらの手許の金であったというではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...(手許に引きつけてある長脇差を提げ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...いま手許にその内容をはっきり示す材料がないが...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...乙酉の戦災以前すでに/\私の手許にはなかつた...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...手許に兵刃がないからあり合せの乾いた茅葉で自ら頸を刎(は)ねると利剣で断(き)り割くごとく身首処を異にし...
南方熊楠 「十二支考」
...今手許(てもと)に末家の系譜がないから検することが出来ない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...盃を持つ手許(てもと)がたそがれて来た...
山本周五郎 「風流太平記」
...筑前の手許へ預けおくことにする...
吉川英治 「黒田如水」
...みかどのお手許へわたればそれでよいのだろうが」「いえ」年下の使僧がいった...
吉川英治 「私本太平記」
...女弟子ひとり、手許へたのむぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??