...手元に置いてあるものを指して、「御手許の○○から取り出してください」と言う...
...自分が考えたものや手作りの物を相手に手渡しながら「これ、御手許においで」と言う...
...仕事上、上司から命令される時に「御手許においてください」と言われることがある...
...素朴な疑問を持っている人が「この問題、御手許の解決策があれば教えてください」と相談する場合がある...
...此の森本博士の手許に『有島の土地解放は甚だ困る...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...ロータリー車を手許へひきよせ電動機の上にさわってみると...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...其金員を貯えて又一が手許にて牧塲の資本たらしめん事を日夜怠らず...
関寛 「関牧塲創業記事」
...わたしは彼を単にどれかの教授の手許におくるというありきたりの道をふみたくない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...探偵の手許に戯れている眩(まぶ)しい朝の光線に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...姉上のお手許へお送りしようと決心したからなのです...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...「旦那様」監物は手許の光に眼を止めた...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...矢張時々「号外」として研究会予報を会員の手許に送らねばならない場合が少くないだろう...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...今私の手許に残るものは...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...籌子夫人の手許(てもと)へ引きとられていたというものがあるから...
長谷川時雨 「九条武子」
...美妙の手許にあった...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...私の手許にも居たことがあるので...
長谷川時雨 「四人の兵隊」
...冬用の夜具類を手許に置いていただきましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...手許(てもと)がきまらず...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...私はその夜の中に辞表を書いて総監の手許に差出した...
夢野久作 「暗黒公使」
...女の手許の号外の狂人(きちがい)じみた大活字の排列を覗き込みながら...
夢野久作 「暗黒公使」
...内蔵助が手許に保管しておいた公金の額は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そしてこの孤児の胆力と怜悧(れいり)を愛して、永く手許に養い、遊歴中も連れ歩いていたそうである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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