...浅草の深山洋紙店へ二百枚売れたのが手始めだったが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...琉球研究の手始めとして少しずつオモロの講釈を聴いた...
伊波普猷 「「古琉球」自序」
...そしてこんど極東方面の平和を破壊するその手始めとして...
海野十三 「爆薬の花籠」
...そしてそれを手始めに...
薄田泣菫 「茶話」
...逃げ出す用意の手始めに...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それの手始めには...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...そうしてこれを手始めに『諸国咄(しょこくばなし)』『桜陰比事(おういんひじ)』『胸算用(むねさんよう)』『織留(おりとめ)』とだんだんに読んで行くうちに...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...その手始めとして格好なものの一つは蓄音機であろう...
寺田寅彦 「蓄音機」
...手始めに、街の中心に大きな寺院を建て始め、むくむくと空にそびえたっていった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...さて手始めに私の友人である石川湧君を御紹介しよう...
戸坂潤 「読書法」
...その手始めに、この地方へ栽培を試みようと思ったが、ツイにそこまで手が廻らなかったのが残念だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...音を立てて落ちるのを手始めとして...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...先ず手始めにコロイドの性質に馴(な)れようというので...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...手始めにお内儀さんを殺したのかも知れませんね――これは主人の口から申上げ憎いかも知れませんから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...検察官としての長い生活のうちには、いろいろと風変りな事件があったが、まず手始めに、われわれが一と口に「変装殺人」といっている、共通の性格をもった、三つの事件のお話をしようと思う...
久生十蘭 「悪の花束」
...しかしまだそんな事では泡の手始めでこれから根気好(よ)くいつまでも攪き廻していると小さい泡が段々細かい泡に変化します...
村井弦斎 「食道楽」
...軈(やが)て来る冬の仕事の手始めとして...
横光利一 「南北」
...弔(とむらい)合戦の手始めだ」とばかり...
吉川英治 「三国志」
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