...浅草の深山洋紙店へ二百枚売れたのが手始めだったが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...そしてそれを手始めに...
薄田泣菫 「茶話」
...そうしてこれを手始めに『諸国咄(しょこくばなし)』『桜陰比事(おういんひじ)』『胸算用(むねさんよう)』『織留(おりとめ)』とだんだんに読んで行くうちに...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...その手始めとして格好なものの一つは蓄音機であろう...
寺田寅彦 「蓄音機」
...この日を手始めに...
永井荷風 「男ごゝろ」
...この発見を手始めに...
中島敦 「文字禍」
...先ず手始めにコロイドの性質に馴(な)れようというので...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...まず手始めにヴァイオリンでも習おうと思って寒月君にさっきから経験譚(けいけんだん)をきいているのです」「そうそう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...柳橋で藝妓の奴(やつこ)を殺したのを手始めに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ところで昨夜は手始めに六丁目の櫻屋六兵衞に押入り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その手始めに和泉屋と石崎屋敷に忍び込み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手始めに獺を集めて剖刀を試されたら如何」というたが...
久生十蘭 「玉取物語」
...実は……」と、花の部屋の畳の下から「五人坊主」の呪咀絵を見付けた経緯を話し、「ふとそれを思い出してね、花には気の毒だが、鶴子の方はどうでも花にしょわせてやるつもりで、うまくこしらえて、まず手始めに、「お茶松」で岩井に密告(さし)てやったんだ...
久生十蘭 「魔都」
...耳の後ろから手始めに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...我々の仕事はその手始めとしてまず...
三木清 「科学批判の課題」
...しかしまだそんな事では泡の手始めでこれから根気好(よ)くいつまでも攪き廻していると小さい泡が段々細かい泡に変化します...
村井弦斎 「食道楽」
...「ご奉公の手始めに...
吉川英治 「三国志」
...弔(とむらい)合戦の手始めだ」とばかり...
吉川英治 「三国志」
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