...その手始めに、山岸中尉は決然として、こういった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...そしてその手始めに...
大杉栄 「続獄中記」
...先づその手始めに...
薄田泣菫 「茶話」
...やって来るとまず手始めに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...その手始めとして格好なものの一つは蓄音機であろう...
寺田寅彦 「蓄音機」
...今や問題の核心は技術の主観的契機から逸脱してその客観的契機――そこではまず手始めに道具や機械が問題なのだ――の内に求められねばならぬこととなる...
戸坂潤 「技術の哲学」
...ソヴェート版ルッポルの『ディドロー』が一九三六年フランスの「唯物論研究会」(Groupe d'Etudes Materialistes)によって翻訳されたのを手始めとして...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...まず手始めに文章の出発点乃至文章が想定し要求している予備知識の水準が...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そしてまず手始めに二人とも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...『丸善と三越』を手始めに...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...手始めにお内儀さんを殺したのかも知れませんね――これは主人の口から申上げ憎いかも知れませんから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まず手始めにヘイーンズを伊太利のナポリへ連れて行った...
久生十蘭 「悪の花束」
...手始めに私の馬を轉(ころ)ばしたんです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...我々の仕事はその手始めとしてまず...
三木清 「科学批判の課題」
...しかしまだそんな事では泡の手始めでこれから根気好(よ)くいつまでも攪き廻していると小さい泡が段々細かい泡に変化します...
村井弦斎 「食道楽」
...そう考えた手始めにやってみたのだが」甲斐は自嘲(じちょう)するように云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...弔(とむらい)合戦の手始めだ」とばかり...
吉川英治 「三国志」
...秀吉へ味方を約した手始めに――まだ何ら秀吉から...
吉川英治 「新書太閤記」
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