...仁右衛門の懐の中には手取り百円の金が暖くしまわれた...
有島武郎 「カインの末裔」
...手取り早く殺してしまうことは...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...最も手取り早く要領よく見透すことの出来るのは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...より手取り早くは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...實際あのてあいほど巧く手取り早く嫁に行く連中はないものな...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...手取り早く知るために...
豊島与志雄 「ふざけた読書」
...忽ちに手取り足取り...
中里介山 「大菩薩峠」
...手取りにせんと追うて行く……三保谷(みほのや)が着たりける...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついにおくらがつかまって手取り...
中里介山 「大菩薩峠」
...手取りたつた二十八兩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...拙者が手取りにしてやる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...途中、仙右衛門が何と思ったか高札の棒にしがみついて離れようとしないのを、手取り足取り、散々に青竹で叩き離して追い立てて去る...
三好十郎 「斬られの仙太」
...……手取りが百十円...
三好十郎 「妻恋行」
...主客はあれこれと手取りにしては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日歩六銭は欠かさず手取りということにして...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...――ひとりの娘を手取り足取り奥へ担ぎ込もうとするところだった...
山本周五郎 「お美津簪」
...手取り足取りして行くあとから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...頃合いを計って樹上からばらりと投げたのは蜘蛛手取りの縄羂(なわわな)新九郎の頭からかぶせてグッと手繰(たぐ)ったので...
吉川英治 「剣難女難」
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