...驚いて逃げやうとする祖母の手取り足取り...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...手取り早く言つてみれば運不運の占ひだが...
薄田泣菫 「茶話」
...最も手取り早く要領よく見透すことの出来るのは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この人間学は治療とか開運とかいう手取り早い御利益に結び付いているのだが...
戸坂潤 「読書法」
...B夫人を相手取り...
豊島与志雄 「文学以前」
...虎を手取りに致すほどの豪傑も...
中里介山 「大菩薩峠」
...忽ちに手取り足取り...
中里介山 「大菩薩峠」
...お秋を手取り足取り引離そうとしましたが...
野村胡堂 「十字架観音」
...手取り三十五両も入ったら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手取り足取りして実力接収と出かけてみると...
久生十蘭 「魔都」
...時としては旧領主を相手取りて出訴に及び...
福沢諭吉 「徳育如何」
...手取り二・五シリングだから」メアリの気分が沈んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...途中、仙右衛門が何と思ったか高札の棒にしがみついて離れようとしないのを、手取り足取り、散々に青竹で叩き離して追い立てて去る...
三好十郎 「斬られの仙太」
...――ひとりの娘を手取り足取り奥へ担ぎ込もうとするところだった...
山本周五郎 「お美津簪」
...手取り足取り「縛りあげてしまった」という...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...なかなかの手取りと見えて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...頃合いを計って樹上からばらりと投げたのは蜘蛛手取りの縄羂(なわわな)新九郎の頭からかぶせてグッと手繰(たぐ)ったので...
吉川英治 「剣難女難」
...手取り足取りである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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