...手取りにしたものであらう...
芥川龍之介 「芋粥」
...そして手取り早く巻帯を解くと素裸かになって...
有島武郎 「星座」
...手取り早く殺してしまうことは...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...もっと手取り早い旅行法が考えられなければならないと思い...
海野十三 「宇宙尖兵」
...「あなたの息子さんが来てじゃ」と彼は手取り早く云った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...まず新人に期待をかけるのが最も手取り早いであろう...
十返肇 「日本推理小説の曲り角」
...まア手取りでしょう...
徳田秋声 「足迹」
...もっとも体験といっても色々あるが、この頃使われるものは、歴史や社会の内部を遍歴する様な科学的な意義を持った体験(ディルタイなどに見られる)のことではなくて、矢張り、手取り早く、身体と結び付いた言葉通りの「体験」でなくてはいけないらしい...
戸坂潤 「読書法」
...それの最も著しいが併し結局はごく直接に手近かにある手取り早い一特徴に過ぎないのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...虎を手取りに致すほどの豪傑も...
中里介山 「大菩薩峠」
...年一杯で手取り三十五両と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手取り十四万円ほどで...
林芙美子 「浮雲」
...謂ゆる手取り足取り...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その得るところの月給は正味手取りの利益なり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...手取り早く言へば両足に一つづつ穴をあけて...
北條民雄 「癩院記録」
...手取り早く仕度さへすれば二時間も掛らないで出来上る……が...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...子供でも手取りにした(三陸地方各地からの報告)...
武者金吉 「地震なまず」
...大佐が指さした負傷兵を手取り足取り...
夢野久作 「戦場」
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