...仁右衛門の懐の中には手取り百円の金が暖くしまわれた...
有島武郎 「カインの末裔」
...手取り早く殺してしまうことは...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...「手取り早く云うとね...
江戸川乱歩 「鬼」
...それの最も著しいが併し結局はごく直接に手近かにある手取り早い一特徴に過ぎないのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...手取り早く知るために...
豊島与志雄 「ふざけた読書」
...B夫人を相手取り...
豊島与志雄 「文学以前」
...忽ちに手取り足取り...
中里介山 「大菩薩峠」
...入って来た大勢の者は、手取り足取り、この子熊を捕えて、米友のところから引離そうとする...
中里介山 「大菩薩峠」
...お秋を手取り足取り引離そうとしましたが...
野村胡堂 「十字架観音」
...年一杯で手取り三十五両と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手取りたつた二十八兩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三人は大男を手取り足取りしてかつぎ...
火野葦平 「花と龍」
...時としては旧領主を相手取りて出訴に及び...
福沢諭吉 「徳育如何」
...手取り早く仕度さへすれば二時間も掛らないで出来上る……が...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...子供でも手取りにした(三陸地方各地からの報告)...
武者金吉 「地震なまず」
...つまり上元寺から此處まではこぶ手間賃が手取り千四百圓に化けるのさ...
室生犀星 「命」
...日歩六銭は欠かさず手取りということにして...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...手取り足取りまん中に引っぱり出されて...
夢野久作 「斜坑」
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