...社の同僚と手分けして約二十通ちかくを(先輩の分と新人の分と)書かねばならなかったので...
太宰治 「虚構の春」
...家の方はいろいろの人に頼み八方へ手分けして大急ぎで捜して貰い漸(ようや)く渋谷の道玄坂(どうげんざか)に一軒見つかりました...
谷崎潤一郎 「細雪」
...遁げたものはそりや手分けして搜せばどこに隱れたつて分るにや極つて居るやうなものゝ連れて來た所でおめえら方がちやんと極つてなくつちや女の方の身分になつても餘り慰みものにされたやうで世間へ顏向も出來ねえな...
長塚節 「芋掘り」
...壁画の摸写は四組に手分けしてされていた...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...八五郎と手分けして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今までは十三人で手分けしてやっていたことを一人でひきうけ...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...十二人で手分けして焼け山の中段まで探しまわったが...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...一匹も生かして返すことではありません」二大将は手分けして...
吉川英治 「三国志」
...手分けして探せよと命じ...
吉川英治 「三国志」
...「百方、手分けして、お行方を求めさせておりますが、まだ確報もございませぬ」と、いまも彼の前にひとりの将が復命していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...部下を手分けして...
吉川英治 「新書太閤記」
...また手分けして出かけようぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――少し退(さ)がって、横の沼へ出ろ、沼の方へ」それからすぐ、十人二十人ずつを、手分けして、「広くもねえ浮巣の島だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「よしっ」調べの済んだ船には、関宿河役人(せきやどかわやくにん)という判のすわった検札を渡し、「次! ――次っ――」と、敏速に、手分けして、役人たちは飛び移ってくる...
吉川英治 「旗岡巡査」
...人数を手分けしておいてはどうか」御池十郎左衛門が前へ出ていう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その人々の手分けして駈けまわるさまを時々...
吉川英治 「宮本武蔵」
...八方へ手分けして走らせた宿場人足の中の一人であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...手分けして探していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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