...手のかかることだね...
海野十三 「火星兵団」
...二三人でも数十人でも手のかかることは同じである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...こう考えて来ると自分などは街頭に露店をはって買手のかかるのを待っている露店商人とどこかしらかなり似たところがあるようにも思われてくるのである...
寺田寅彦 「随筆難」
...あとから追手のかかる旅でもないじゃありませんか」「しかし...
中里介山 「大菩薩峠」
...半七は追手のかかる身でないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...蔬菜は非常に手のかかるもので...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...夥(おびた)だしく手のかかる事などをいろいろ宗助に話して聞かした...
夏目漱石 「門」
...手のかかる意味でも...
羽仁もと子 「おさなご」
...手のかかる殺人のあとで...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...わざわざ難儀して手のかかることばかりやっているとしか思われてならない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...手のかかるやつなのでござりまする」そういって...
久生十蘭 「キャラコさん」
...手のかかるやつが死んでくれて...
久生十蘭 「白雪姫」
...〈戦争〉のはじまりがそんな手のかかるものだとも考えない...
久生十蘭 「だいこん」
...子供というものは泰文にとっては、わけのわからない、手のかかる、人に迷惑をかけることを特権と心得ているうるさいやつで、男の子は学資をかけて大学寮を卒業させなければ七位ノ允(じょう)にもなれず、女の子は女の子で、莫大な嫁資をつけなければ貰ってもらえぬという不経済極まる生物(いきもの)ぐらいにしか思っていなかったのだろうか、そういう勘定はぬきにして、自分のことで忙しすぎるので、子供のことなどはすっかり忘れてしまったのである...
久生十蘭 「無月物語」
...手のかかる子供を抱えて...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...邪魔者の手のかかる赤ん坊の始末がつくと...
室生犀星 「野に臥す者」
...討手のかかるのは承知のうえだ...
山本周五郎 「ひとごろし」
...――捕手のかかる少し前に...
吉川英治 「篝火の女」
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