...手のかかることだね...
海野十三 「火星兵団」
...売りつけますにはいろいろと手のかかるものでございまして...
海野十三 「すり替え怪画」
...手のかかる子らしいよ...
壺井栄 「一つ身の着物」
...こう考えて来ると自分などは街頭に露店をはって買手のかかるのを待っている露店商人とどこかしらかなり似たところがあるようにも思われてくるのである...
寺田寅彦 「随筆難」
...追手のかかる脱走ぶりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...あとから追手のかかる旅でもないじゃありませんか」「しかし...
中里介山 「大菩薩峠」
...半七は追手のかかる身でないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...夥(おびた)だしく手のかかる事などをいろいろ宗助に話して聞かした...
夏目漱石 「門」
...手のかかる意味でも...
羽仁もと子 「おさなご」
...「たいして手のかかることではありませんでしたわ」Kは黙って...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...小判吹きはなかなか手のかかるもので...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...手のかかるやつなのでござりまする」そういって...
久生十蘭 「キャラコさん」
...手のかかるやつが死んでくれて...
久生十蘭 「白雪姫」
...〈戦争〉のはじまりがそんな手のかかるものだとも考えない...
久生十蘭 「だいこん」
...あんたのように手のかかる人は見たことはない...
久生十蘭 「魔都」
...子供というものは泰文にとっては、わけのわからない、手のかかる、人に迷惑をかけることを特権と心得ているうるさいやつで、男の子は学資をかけて大学寮を卒業させなければ七位ノ允(じょう)にもなれず、女の子は女の子で、莫大な嫁資をつけなければ貰ってもらえぬという不経済極まる生物(いきもの)ぐらいにしか思っていなかったのだろうか、そういう勘定はぬきにして、自分のことで忙しすぎるので、子供のことなどはすっかり忘れてしまったのである...
久生十蘭 「無月物語」
...邪魔者の手のかかる赤ん坊の始末がつくと...
室生犀星 「野に臥す者」
...随分手のかかる仕事で...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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