...ピストルをもった怪塔王の右手に手がかかると...
海野十三 「怪塔王」
...探求にはずいぶん元手がかかるけれども...
江戸川乱歩 「影男」
...ジョニーと鈴でも好い加減手がかかるのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あとから追手がかかるかも知れないから」お君は強く扱帯(しごき)を引張りながら西へ向いて歩き出しましたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...いざという時お手がかかるように備え置きの金子(きんす)ざっと三百両...
中里介山 「大菩薩峠」
...窓ワクに手がかかると...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...そうですか……もう二ヶ月以上にもなりますからねえ……男の子は手がかかるしねえ」与平は筍(たけのこ)を仕入れて来たと云って...
林芙美子 「河沙魚」
...顎十郎は閉口して、「どうも、手がかかるの...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...奥州街道を行けば追手がかかる...
久生十蘭 「奥の海」
...追手がかかるくらいだから国境の哨所(ポスト)には...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...メスは特に手がかかるんで...
三好十郎 「猿の図」
...全然我慢すること(souffrance)よりも世話がやけ手がかかる(affaireux)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もとはこの鼻とりに別の人手がかかるので...
柳田國男 「日本の伝説」
...そこまで気が付けば今一足で下手人に手がかかる...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...後ろから鎌倉の討手がかかる...
吉川英治 「私本太平記」
...それへ手がかかる途端に...
吉川英治 「八寒道中」
...ジルベールに手がかかるや否やいきなり物をも云わず投げ倒した...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...客が十人も来れば台所の方では相当に手がかかる...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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