...漁史の肩に手かけ...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...手かけに負(おぶ)って...
徳田秋声 「あらくれ」
...貰(もら)い子(ご)の小娘を手かけに負(おぶ)って...
徳田秋声 「あらくれ」
...お銀は子供をお手かけ負(おんぶ)して...
徳田秋声 「黴」
...手かけで負(おぶ)いなどしていた...
徳田秋声 「爛」
...生みの母というのは殿様のお手かけであった...
中里介山 「大菩薩峠」
...父のお手かけであった今のあのお絹とが...
中里介山 「大菩薩峠」
...大阪より伊勢へこえむと木津川のほとりを過ぎてやま桑の木津のはや瀬ののぼり舟つな手かけ曳く帆はあげたれど伊勢路にいりてよめる日をへつつ伊勢の宮路に粟の穗の垂れたる見れば秋にしあるらし九日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...これが妾(めかけ)手かけに出したのではなし正当(しようたう)にも正当にも百まんだら頼みによこして貰つて行つた嫁の親...
樋口一葉 「十三夜」
...私の様な不運の母の手で育つより継母御なり御手かけなり気に適(かな)ふた人に育てて貰ふたら...
樋口一葉 「十三夜」
...私の樣な不運の母の手で育つより繼母御なり御手かけなり氣に適ふた人に育てゝ貰ふたら...
樋口一葉 「十三夜」
...つき添いの萬朝の背に片手かけて...
正岡容 「小説 圓朝」
...襖の手かけに五分四方くらゐの穴があいてゐて鍵のやうにかつちりと開いたり塞いだりできる覗きがあつた...
室生犀星 「名園の落水」
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