...或は往(ゆ)き或は戻り...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...農家まで戻りて、小憩して歸路に就きしが、老人は、さきの薄原に閉口して、『別路を取らむ』といふ...
大町桂月 「赤城山」
...一先づ甲子温泉に戻り...
大町桂月 「白河の七日」
...今さら元へは戻りません...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...その頃かかっていた病身な出戻りの姉娘の連れていた二人の子供の世話も...
徳田秋声 「あらくれ」
...「何よりも先に山田を捕えて白状させなければ――」「お新は一まず元へ戻り...
直木三十五 「新訂雲母阪」
...駒井甚三郎は甲板の上を、行きつ、戻りつ、とつ、おいつ、思索に耽っていたが、ふと、船首に向って歩みをとどめて、ギョッとして瞳を定めたものがありましたが、闇を通して見定めれば、驚くまでのことはない、船首に於て金椎少年が、例によって例の如く祈りつつあるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...七八人宛(づゝ)組みになつて蕭条と戻り来る遊女の群を充血した眼で見守つてゐるのであつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...御孃樣が御無事でお戻りになりましたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三十を越した出戻りのお仲は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早くても明日の朝でなきや戻りません」「戸締りは嚴重だと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...風月堂迄戻り、食事して、四時四十分の豊橋行で熱海へ向った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...日暮れごろ茶屋へ戻り...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...ガードン」ガードンも自室へ戻り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...「現実に戻りましょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...また廊下を後戻りして...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...戻りの辻かごを見つけると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ついと小戻りをして...
吉川英治 「治郎吉格子」
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