...忠利(ただとし))も亦唯今は江戸人質に御座候間...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...全く火事は江戸人の重大視したものの最たるものであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...江戸人とか江戸人の家庭とかいう感じは...
田山花袋 「日本橋附近」
...二百年来水戸人士のこれを講ずる精かつ詳...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「人国記」の流行ってきた時代――大阪人は、大阪から一足も出ないし、江戸人は、江戸の内で一生暮らしているし、もし他国へ出るなら、それは伊勢参りと、善光寺参りとが人生の二大旅行であった頃なら、そうした「概念的贅六」の観方も正しいであろうが、このごちゃごちゃ時代に、何が贅六で、誰が純粋に江戸っ子であろう...
直木三十五 「大阪を歩く」
...いろ/\の江戸人らしい傳説や附會があります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だがまた、なんと夢のやうな世の中だつたのだらう、銀の吹きかへの、金の吹きかへのと幕政は押詰つて、江戸の主權は押倒されさうになつてゐる時、江戸人は、香夢(こうむ)を追つて、三百年泰平のくはへ楊子(やうじ)で好い心地に船遊山などしてゐたのだ...
長谷川時雨 「河風」
...江戸人が恩人として尊敬し...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...江戸末期の江戸人自體が...
長谷川時雨 「初かつを」
...江戸人は風流心のないといふことを恥辱としたが...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...伝統的義侠と物好(ものずき)な江戸人の特色を多く含んでいた事や...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...と自分から進んで浪人したくらいの芯からの江戸人...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...江戸人の軽い旅情を扱かった噺も巧かったというが...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...江戸人の旅のこころだった...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...江戸人から歓迎されるのを聴くのが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...近比(ちかごろ)江戸人見出して絶景なりとし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...江戸人の食通からであらう...
吉川英治 「折々の記」
...その途中で仏僧の妨害や平戸人との紛争が起ったが...
和辻哲郎 「鎖国」
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