...忠利(ただとし))も亦唯今は江戸人質に御座候間...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...事件が多くは江戸あるいは江戸人に親しみのある近国で発展したのが少なくも中央都人士(とじんし)の興味を湧かさした原因の一つである...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...八戸人士の失望は...
大町桂月 「十和田湖」
...すなわち生粋の江戸人の住んでいる所は...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...東京の芝居や音曲にはさすが江戸人のきびきびとしたスマートな気風が出ているのに...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...「人国記」の流行ってきた時代――大阪人は、大阪から一足も出ないし、江戸人は、江戸の内で一生暮らしているし、もし他国へ出るなら、それは伊勢参りと、善光寺参りとが人生の二大旅行であった頃なら、そうした「概念的贅六」の観方も正しいであろうが、このごちゃごちゃ時代に、何が贅六で、誰が純粋に江戸っ子であろう...
直木三十五 「大阪を歩く」
...水戸人の思想は、じつに混沌としていた...
蜷川新 「天皇」
...川柳にその繁昌を傳へる江戸人の情痴(じやうち)の舞臺ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸人は瓦解(がかい)と一口にいうが...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...私は時代の激しい潮流に押流された江戸人の...
長谷川時雨 「西川小りん」
...江戸末期の江戸人自體が...
長谷川時雨 「初かつを」
...伝統的義侠と物好(ものずき)な江戸人の特色を多く含んでいた事や...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...江戸人の旅のこころだった...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...とにかく大多数の江戸人が見ず知らずの赤の他人である中に...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...がただし、江戸人士は、悪罵や皮肉は呈しても、めったに讃辞を送らない...
吉川英治 「大岡越前」
...ふしぎはねえ)かなしき江戸人の自嘲はこれだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...江戸人の江戸好みがおのずから生まれて...
吉川英治 「松のや露八」
...二百余年来の江戸人の生活の塵(ちり)や煤(すす)がいっぺんに山と積まれて焼けているようなものである...
吉川英治 「松のや露八」
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