...鷲紫にほふ横雲の露や染めけむ花すみれ花に戯るゝ蜂蝶(ほうてふ)の戀か恨かうつゝ世のはかなき春をよそにして大空のぼる鷲一羽あらしは寒し道さびし...
土井晩翠 「天地有情」
...雲と日と風の丘と谷とに戯るゝ鬼子っこを見るにも好い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あるひは矢を指にして楊弓(ようきゅう)を弄(もてあそ)びあるひはお亀(かめ)の面(めん)かぶりて戯るるものあり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...戯るるものということを...
中里介山 「大菩薩峠」
...豆の花ならば戯るる術(すべ)もあろう...
夏目漱石 「薤露行」
...綱吉がお常に巫山戯るのを見たことも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...綱吉がお常に巫山戯るのを見たことも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内に妾(めかけ)を飼い外に花柳に戯るゝなどの乱暴にては...
福沢諭吉 「女大学評論」
...老人が樹に攀(よ)じて戯るれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...即ち今の有婦の男子が花柳に戯るゝが如き不品行を警(いま)しめたるものならんなれども...
福沢諭吉 「新女大学」
...久々の快晴で犬と戯る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...巫山戯る騷しい叫び聲などがした...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...犬等は皆屋根の上にて遊び戯る...
室生犀星 「抒情小曲集」
...そして運命の反復して人に戯るゝを可笑(をか)しくおもふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...余語に戯るる語は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その光いたずらに揺れ躍りて器の高き縁に戯るるがごとく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...村の子供時として之に戯るゝことあれども...
柳田国男 「山の人生」
...T「自分で落しときァがって巫山戯るねえ!」と叱り飛ばす...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
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