...彼が旗下の桃李寥々たりしにも関らず、四郎兼平の如き、次郎兼光の如き、はた大弥太行親の如き、一死を以て彼に報じたる、是を源頼朝が源九郎を赤族し、蒲冠者を誅戮し、蔵人行家を追殺し、彼等をして高鳥尽きて良弓納めらるゝの思をなさしめたるに比すれば、其差何ぞ独り天淵のみならむや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...登場人物が次から次へとジャンジャン死ぬることになっている――というよりも「殺戮(さつりく)される」ことになっているといった方がいいかも知れない...
海野十三 「電気看板の神経」
...暴君虐主を誅戮掃攘刈除して...
高木敏雄 「比較神話学」
...類人猿にあらずして何者がかくまでも惨酷なる殺戮(さつりく)をなし得たであろう...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...力めて官民の協戮を圖れり...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...繩墨式(じょうぼくしき)の殺戮(さつりく)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天恵のごとくその殺戮中の至る所に身を現わす彼がいたために...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
......
仁科芳雄 「ユネスコと科學」
...刑戮(けいりく)に洩れて地下に潜み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして怨を含んで殺されて行く「笠森(かさもり)お仙(せん)」の美女殺戮の図となったのです...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...或は幼児を架けて殺戮した...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...假令重忠の誅戮をば宥むること能はざりしにもせよ...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...すなわち狂暴と殺戮(さつりく)とでそれが最も沸き立つときに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同時に彼等の持前とする殺戮(さつりく)と兇暴な質(たち)も...
吉川英治 「剣の四君子」
...殺戮(さつりく)をなしては」と...
吉川英治 「三国志」
...――またもその酸鼻(さんび)な殺戮(さつりく)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...明智勢の方でも寺僧を殺戮(さつりく)する意志はないので...
吉川英治 「新書太閤記」
...破壊や殺戮(さつりく)の剣から...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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