...我我は不幸にもかう云ふ情熱を理解しない...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...ヘラクレス星群を発した光は我我の地球へ達するのに三万六千年を要するさうである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...我我は妙に問ふに落ちず...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...しかし我我は生まれた時から...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...まづ我我は未開人種の掠奪結婚(りやくだつけつこん)を弁護しなければならぬ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...況(いわん)や我我の地球をやである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...自然は唯(ただ)冷然と我我の苦痛を眺めている...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...我我少年は尊徳のように勇猛の志を養わなければならぬ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...処女崇拝我我は処女を妻とする為にどの位妻の選択に滑稽(こっけい)なる失敗を重ねて来たか...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...火星火星の住民の有無を問うことは我我の五感に感ずることの出来る住民の有無を問うことである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...して見れば我我の棲息(せいそく)する地球も...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...日本とか我我日本人の芸術とかに理解のない為に起つたものである...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...椎(しひ)の木はこのつつましさの為に我我の親しみを呼ぶのであらう...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...我我の目に見えぬ迄に小さくなったり或いは一種の星雲に変じて了(しま)います...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...我我の詩から「拍節的(リズミカル)な美」を味ふことができないだらうけれども「旋律的(メロヂカル)な美」を享樂することができる...
萩原朔太郎 「青猫」
...我我は、我我の投影する旋律を知つてゐる、そは一種の氣分として、耳に聽えない音樂として感知される...
萩原朔太郎 「青猫」
...我我は妙に問ふに落ちず...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...まして我我の取扱う系統解剖実習に用うる屍体は前にも云う如く予め防腐し且長時間保存した後のものであるから設備さえよければ殆ど臭気はない...
森於菟 「屍体異変」
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