...すると我我も創痍(さうい)を負はずに人生の競技場を出られる筈はない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...我我は互に憐まなければならぬ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...我我の親密なる友人知己を憎悪し或は軽蔑してゐる...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...しかし生命は必しも我我の五感に感ずることの出来る条件を具へるとは限つてゐない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...又天才とは僅かに我我と一歩を隔てたもののことである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...幼児我我は一体何の為に幼い子供を愛するのか? その理由の一半は少くとも幼い子供にだけは欺かれる心配のない為である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...こう云う我我の自己欺瞞はひとり恋愛に限ったことではない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...我我は面白いと思はないものに一銭の木戸銭(きどせん)をも抛(なげう)つ筈はない...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...だから我我はロテイの上に「偉い」と云ふ言葉を加へないのである...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...そのために我我は在来のやうに...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...一昔前(ひとむかしまへ)のA中學校の卒業生だつた我我五人が...
南部修太郎 「S中尉の話」
...工場の觀覽は我我煙草好きには甚だ興味深い筈のものだつたが...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...我我の目に見えぬ迄に小さくなったり或いは一種の星雲に変じて了(しま)います...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...我我のみ生き残ったとて何の甲斐も有りませんけれど...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...之を我我の情緒の中に生かしたものは...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...今日我我のいふ韻律の語意は實に「拍子(テンポ)」と「旋律(メロヂイ)」の兩屬性を包括する概念...
萩原朔太郎 「青猫」
...彼女は我我の絶望に打ち勝つた...
萩原朔太郎 「宿命」
...それからして我我は...
萩原朔太郎 「宿命」
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