...我我は時々善悪の彼岸(ひがん)に聖霊の歩いてゐるのを見るであらう...
芥川龍之介 「西方の人」
...×我我を支配する道徳は資本主義に毒された封建時代の道徳である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...我我は理性に耳を借さない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...実は我我文明の民である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...我我の妻を娶(めと)つたではないか? 同時に又我我は我我に恵まれた自由意志により...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...殊に今度の大地震はどの位我我の未来の上へ寂しい暗黒を投げかけたであらう...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...又我我の――或は諸君の幸福なる所以も兎に角彼等の死んでいることである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...しかし我我は同じ言葉に髯(ひげ)の長い西洋人を髣髴している...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...東禅寺に浪士の襲撃を受けた英吉利(イギリス)の特命全権公使サア・ルサアフォオド・オルコックは我我日本人の音楽にも騒音を感ずる許(ばか)りだった...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...この故に我我は正直になることに不安を感ぜずにはいられぬのである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...長(なが)い四列(れつ)縱隊(じうたい)を作(つく)つた我我(われわれ)のA歩兵(ほへい)聯隊(れんたい)はC街道(かいだう)を北(きた)へ北(きた)へと行進(かうしん)してゐた...
南部修太郎 「一兵卒と銃」
...之を我我の情緒の中に生かしたものは...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...我我は明らかにそのメロヂイ――氣分の抑揚――を感じ得る...
萩原朔太郎 「青猫」
...我我の韻律に對する定義は一變した...
萩原朔太郎 「青猫」
...特に許された見学の団体が実習場に入る事があるがその中に大袈裟に鼻を被うものなどあると我我は寧ろ不快を感ずる...
森於菟 「屍体異変」
...我我の生活のみづみづしい絵を塗りの剥(は)げた額縁に入(い)れるな...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...支那人の残忍な気持が我我(われわれ)日本人の解して居るよりも徹底して表現されて居るやうに想はれた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...我我日本人に対して容易ならぬ怖ろしい事を云つてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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