...生徒は我も我もと先を争うて明い処へ飛び出して来た...
石川啄木 「道」
...我も我もと毎日見物の山をなして椿岳は一挙に三千円から儲(もう)けたそうだ...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...我も我もと持ち運んだ物が堆高(うずたか)くなっている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...我も我もと押し迫り...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...我も我もと身のまわりを飾って狎(な)れなずもうとしたが...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...我も我もと出かけてまいりました...
田中貢太郎 「尼になった老婆」
...我も我もとその手を当てだしました...
田中貢太郎 「尼になった老婆」
...すると舟の上にいる旅人が争うて我も我もと肉をなげてくれた...
田中貢太郎 「竹青」
...あとは我も我もと...
田中英光 「オリンポスの果実」
...我も我もと押しかけて来ましたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...我も我もとお伴(とも)を志願することになった...
中里介山 「大菩薩峠」
...我も我もと志願するものが出て来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...我も我もと四つ目垣を乗りこして木戸口から庭中に乱れ入る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...圓朝しっかり泳げ」我も我もと花火そこのけで圓朝を声援しだした...
正岡容 「小説 圓朝」
...是(ここ)においてか新聞記者は四方より集まりて我も我もと従軍を希望して已(や)まず...
正岡子規 「従軍紀事」
...廷臣たちが我も我もと随行を望んだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いままで見向きもせぬ紳士連が我も我もと押しかける騒ぎ...
山本笑月 「明治世相百話」
...その盛名を慕って少しく文筆を弄(もてあそ)ぶ輩は我も我もと門下に集まり...
山本笑月 「明治世相百話」
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