...早晩これを発表されるということを聞いて大いに我が意を得たるものであると喜びに堪えぬ...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...さすがは探偵でいらっしゃる」と初めて我が意を得たりとばかり...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...どうだ重いかと申しますからほんとうにおもいちりめんだといいましたら我が意をえたようにうなずきましてちりめんというものはしなしなしているばかりでなくこういうふうにしぼが高くもりあがっているところがねうちなのだ...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...我れと我が造り出した勢に制せられて我れ我が意に従わざることもあり...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...王妃は約束を云ひ出すまでに我が意を枉げたを今更に殘念がつた(was very sorry she had yielded so far as to make a condition)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...道庵が我が意を得たりと喜びました...
中里介山 「大菩薩峠」
...我が意を得たりとばかり...
中里介山 「大菩薩峠」
...おばさんは我が意を得たりとばかりに...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...してその警戒の与え方が大いに我が意を得た...
新渡戸稲造 「自警録」
...我が意を得たりといったように莞爾(にっこり)とするのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――百足屋(むかでや)の主人を斬つた泥棒はつかまらなかつたといふ事にして」「それも宜からう」我が意を得たりと言つた顏で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我が意志の烈しき渇きに苦しめり...
萩原朔太郎 「氷島」
...すると大きな鼻をした男は如何にも我が意を得たやうな顔で...
原民喜 「霧」
...我が意を得たりというふうに...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...我が意を得たりとばかりに頻りにうなずくばかりで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...我が意を得たり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...馴々(なれなれ)しくするな」というプラトンの考えは我が意を得ない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我が意を得ている)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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