...成長の意識は過去と現在との比較がなければ成立することが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...唯彼等を助けて普遍的自我實現の道を精進せしめる所にのみ成立するのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...しかしこれが文学的作品として成立するためにはやはり読者の胸裏におのずから存在する一種の方則を無視しないものでなければならない...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...実はその専門の学問の一番エレメンタリーな第一義がまるで分かっていないというスペシァリストは愚か大家さえ出来るという実に不思議な可能性が成立するのである...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...自然弁証法と史的唯物論とが成立するかのような云い表わし方は...
戸坂潤 「科学論」
...哲学がどんなに普通の意味での言葉や文章(人工的約束によって成立する記号や定式ではなく)に制約されているかが之で判るだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...より幸福な人生を建設しようとしてソヴイエツト政府が成立する...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...全世界の形において成立するのである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...一方が成立するか両方ともとも倒れになつて...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...交渉はただちに成立する...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...歴史的社会的世界に成立する事実をそれの歴史的起源に還元することによつて歴史的意識の根源的なる形を構成し...
三木清 「消息一通」
...認識は感覚に与えられた多様なものを主観が自己の形式によって統一するところに成立するのである...
三木清 「哲学入門」
...矛盾するものが止揚されて一つに綜合されるところに成立する...
三木清 「哲学入門」
...ロックは知識(knowledge)或ひは認識は我々の諸觀念のこの一致もしくは不一致の把捉(perception)において成立すると定義してゐる...
三木清 「認識論」
...なぜなら歴史的認識が成立するためには或る全體が與へられねばならないが...
三木清 「歴史哲學」
...内在的にのみ把捉されるところに成立する...
三木清 「歴史哲學」
...絶對的な體系が成立するためには...
三木清 「歴史哲學」
...この錯覚が成立すると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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