...僞善とは詐欺の意志若しくは衝動によつて成立する一種の特別なる惡徳である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...思想上の矛盾の上に成立する観念である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...犯人は絶対に脱出不可能であったという不可思議が成立する...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...集団乃至群衆はリビドーによって成立する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...実際、論理に於ける弁証法は――吾々は弁証法の根源を論理に置くことを欲しないのであるが――、それが存在から独立し得ないという処に、そして而もそれが論理である以上自己独立的な外見を有たねばならぬという処に、成立する...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...之は弁証法が思惟と存在との間に成立するということの消極的な表現であった...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...だがいずれにしても夫が成立するための不可欠な条件が...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ジャーナリズムとして成立することが本当は不可能なのだと云ってもいいのである...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...科学は人生なしに成立する...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...かかる現実の立場から成立するのでなければならない...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...具体的一般者の自己限定として成立するのでなければならない...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...自己表現的世界が行為的直観的に自己自身を表現した時に成立するのである...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...利害の妥協関係の上に成立する...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...その固有なる意味において成立することができる...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...しかしかやうな世界においては生命は成立することができない...
三木清 「人生論ノート」
...知識は感覚に与えられたもののうちに統一がもたらされるところに成立する...
三木清 「哲学入門」
...「ひと」という範疇において成立する世界へ這入って来るとき...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...眞に現實的な時間はそれらのものの構造聯關に於て成立する...
三木清 「歴史哲學」
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